漫画しかないと思っていた自分が仕事を通して変われた経験

漫画家志望だった僕が正社員になるまで

僕は漫画家志望でした。

 

大学生の頃だったか、卒業してからフリーターをしていた頃だったか、今では覚えていませんが20代前半の時に、新人賞に応募した漫画で賞を取って担当編集者がつくようになりました。

 

連載を勝ち取るため、毎日毎日漫画のことを考え、漫画をずっと描いていました。

 

そんな僕の漫画は、何度か雑誌に読み切り掲載してもらえました。でも、読者アンケートの結果はあまり良くありませんでした。

 

何年かに一度、読み切りが雑誌に掲載される時もありましたが、連載を持ったことは一度もありませんでした。

なので漫画が収入になることはほとんどありませんでした。

 

漫画での収入はほとんどないので、生活をするために昼と夜で二つアルバイトを掛け持ちしていました。

 

アルバイト生活だったので貯金はまったくありませんでしたが、いつかは漫画家としてデビューできることを夢見ていました!

 

信頼していた編集の突然の異動

担当の編集さんも「二人三脚でがんばっていきましょう!」と励ましてくれていたので漫画を描き続けていました。

 

しかし30歳手前になった頃、担当してくれていた編集者が異動となってしまい、担当編集者さんが代わってしまいました。
新しい担当者と何度か打ち合わせを行い、原稿を見てもらいましたがその度に厳しいダメ出しをされました。

 

そのダメ出しも、
「登場人物が薄っぺらい」
「つかみが無い」
「つまり何が言いたいの?」
など具体的ではないものがほとんどでした。

 

一番ショックだったのは、「あなたの漫画には、父親とか先生とか上司とか、そういう主人公よりも上の立場の人間がまったく出てこない」という指摘でした。

 

さらに何度か原稿を見せた時に、担当者に「あなたの漫画には葛藤がない」と言われまた。

そして続けてその担当者に「これまで本気で悩んだことある?」と聞かれました。

この言葉に頭が真っ白になり、何も言うことができませんでした。。

 

担当者を変えてもらえないか頼みましたが拒否されました。
他の編集者を紹介してもらえないか頼んでも拒否。
前の担当者と相談させてもらいたいとも言いましたが、これもダメでした。

 

結局、その出版社とはそれきりになりました。

 

家族の進めから派遣登録へ

 

その後、家族のすすめで人材派遣会社に登録しました。派遣会社でトレーニングを受け、小売店に派遣スタッフとして入りました。

 

フルタイムの仕事が始まり、「これでもう漫画は描けない」と思っていました。

 

それまでは一番集中できる夜中に漫画を描いていました。しかし、フルタイムの生活では明日のことを考えると遅くまで起きていることができませんでした。

 

そんなことを考えながら仕事をしていたので、正直、あの頃の僕の勤務態度は良いものとは言えないと思います。

 

言われたことしかせず、やることは必要最低限の仕事だけ。休憩時間中も他のスタッフとコミュニケーションをとるようなことはしていませんでした。

 

それでも、長く続けていると自然とスキルが身についてきました。

自分の凝り性な性格が合っていたのか、商品のことを勉強し始めるともっと知識を身に着けたくなり調べたり聞いたりすることが増え、周りのスタッフから褒められることもありました。

 

また、漫画家を目指していた経験からイラストやPOPは誰よりも上手でした。

こうした積み重ねがあったおかげか少しだけ仕事を面白いと思えるようになり、仕事への積極性が出てきました。

 

積極性が出てきたおかげか、スタッフ内での評価も上がっていき、それにともなって時給も上がっていきました。

 

その頃に、あることに気づきました。

 

仕事をしてみて気付いたこと

確かに派遣で働く今の生活では、仕事の日は漫画を描く時間がほとんど取れません。

しかし、アルバイト時代よりも時給が高くなっているため、休みの日を増やすことができて、自由になる時間は増えていました。

 

これは、適切なトレーニングを受けて適切な職場を得られたためで、そうした機会を与えてくれた人材派遣会社に出会えたことが幸運だったと思います。

 

正直、親には「もう漫画はやめてほしい!」と言われていました。でも、休日に漫画を描くことは辞められませんでした。

 

あと、働くことによって作風が以前とは違ってきました。

以前だと学校を舞台にした漫画ばかりでした。しかし今は社会を舞台にした漫画を描くことが増えました。登場人物の年齢も、10代から30代まで幅広くなりました。

 

その新しい原稿を前とは違った出版社の新人賞に出し、入賞をもらうことができました。

ただ、即デビューということにはならず、20代の時と同じように担当編集者がついて指導を受けながらデビューを目指すという立場でした。

 

そして、ありがたいことに派遣の仕事の方で、本社から「希望するなら正社員としての雇用に切り替えてもいい」という話をいただきました。

 

漫画のこと、仕事のことを考えた時、ずっと悩みました。
新しい担当がついたとはいえ、以前のような結果になるんじゃないか。
自分なんかが正社員を受けてしまって周りに迷惑がかかるんじゃないか。

 

親とも話したり自分の年齢や将来のことも考えて、悩みに悩んだ末、、

 

正社員の話を受けることにしました。

 

もちろん漫画は趣味の一環として描き続けています。

自分のやりたいことも大切ですが仕事を通して、人にはそれぞれ向き不向きがあるということを知りました。

 

コミュニケーションは得意な方ではないと考えていましたが、商品知識を一つ知るともっと知りたくなり、その知識が元で周りの人と話す機会も増えました。

 

コミュニケーションとは人と話さないといけない、と昔は考えていましたが、自分から無理に話すのではなく、自分が聞きたいこと、知りたいことを話せばいいんだと思えるようになりました。

 

そして、凝り性の自分の性格と仕事が合っているおかげで正社員にもなることができました。
自分にはこの仕事が向いていたんだと思います。

 

色んな経験を通して、10代の頃の担当の方が言っていたことも今振り返ると以前よりは理解できるようになったと思います。

 

人と会ったり仕事をしたり、色んな経験することで意外な自分の一面や自分の長所が見つかったりしました。

 

わたし自身がそうだったように、自分には漫画しかないと思っていましたが、派遣を通して仕事をしてみることで、意外な自分の一面を知ることができました。

 

自分には才能がない。
自分には経験がない。
仕事はできない。

 

と感じている人はいるかもしれませんが、踏み出してみると思っていたほどじゃなかったりします。

僕も仕事を始めた当初は、「漫画が描けないなんて・・・」と後ろ向きだし、受け身でした。

 

でもやっぱり経験してみるから分かることもあるな、と思います。

迷っている人は、一度他の道に踏み出し、経験してみることをお勧めします。

 

 

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