「アルバイト生活から連載そして初コミックス出版までの経験と今」アオダ・まるお×アキュート

底辺勇者だけど最強パーティのモテ主人公やってます。」の第1巻発売にあたり、アオダ様とのインタビュー対談です。

出版までの道のり、どのようなアルバイト生活を送っていたか、気になる印税、漫画家を目指している人や目指したい人へ、などリアルな対談をさせていただきました。

底辺勇者だけど最強パーティのモテ主人公やってます。発売!

アキュート
今日はよろしくお願いします!
漫画はお二人で書かれてるんですか?
アオダ
私が漫画を描いていて、まるおはアシスタントをしています。

 

今風なんですけど、連載前からネットで知り合って一緒に漫画を描き始めました。

アキュート

え!?ネットで知り合ったんですか?

まるお
そうなんです!ツイッターでフォロワー同士だったんですけど仲良くなって、東京の同人誌イベントで会ったりとか。
アキュート
同人誌っていうとコミケとかですか?
まるお
そうですね、コミケとか。で私、大阪に住んでいたので。
アキュート

大阪から!?

まるお
やっぱり何回もこっちに来るってなると面倒くさいなって思ってて(笑)。
アキュート
まるお
私はその時勤めていた会社を辞めたいと思っていて一人暮らしもしたかったんですけど、同時期にアオダも仕事を辞めて引っ越したいと思っていたみたいなんですよ。でも彼女は寮みたいな場所に住んでいて。
アキュート
会社の寮とかだと出ないといけないですもんね。
まるお
で、それなら私は関東に出るし、一緒に住んだらいいんじゃない?ってことで今は同居してます。
アキュート
もう運命ですね(笑)。まるおさんも描かれていたんですか?
まるお
私はゲーム会社に勤めていました。絵はずっと描いたりしてたんですけど、色々あってクリエイティブなお仕事は自分には向いてないのかなって思って。

 

ゲーム会社を退職した後は、事務員を10年くらいやっていたんですよ。

アキュート
事務を10年というとだいぶ期間が空いてますね。
まるお
はい。で、一緒に暮らし始めて同人誌とか描いたりするのは好きでやっていたので、まあこっちで働きながら趣味を続けていこうかなと思っていたらアオダの方に竹書房さんから描きませんかっていうお話がメールできまして、漫画家になりたいって前から言ってたんで、是非お願いしますって、飛びついたんですけど(笑)。
アキュート
なるほど!突然出版社さんからメールが来たんですね!!
まるお

それが、立て続けに2本決まったんです!

アキュート

おおっ!2本も!!

 

連載が決まってから


まるお
2社ほぼ同時に連載が始まって、T社さんの「まんがライフ女子部」で“アオダ”というペンネームで『底辺勇者だけど最強パーティのモテ主人公やってます。』が、“大葉タカナ”の方は “ツイ4”っていうS社さんのコンテンツで『本格幻想よんみょうじ!』っていうゲームのコミカライズを1年程描いていました。

 

初めての事で分からない事だらけで大変で、、、

 

その時アオダもアルバイトをしてたんで、アルバイトしつつ2本の漫画を描くっていう事でもうてんやわんやになってしまって、で私はその時飲食店で働いてたんですけど、私も手伝ったほうがいいかなってくらいの状況になってしまって、バイト中倒れそうになって早退して帰ってきたりしたんです。

アオダ
凄かったです、本当に。

1週間で19本とか(驚

アキュート

それもう週刊連載じゃないすか!?(笑)

アオダ
そうなんですよ!新連載が始まる前、S社から4コマを1週間で19本あげられませんか?って言われて。せっかくのチャンスなんで「やります!」って言って描き始めたんですけど。

 

結構その、求められる事が新人なんで多くって、、、

 

4コマの中にこんなに要素を詰め込まなきゃいけないのか!?

見やすくするためには無駄な説明を省いて、インパクトがあって起承転結でまとめて、セリフがなくても絵だけでも面白くみえる描き方にしてくださいって言われて・・・。

まるお
とにかく読みやすく、かつ印象が残るようにしておかないと、最近の人は見てくれないからっていう風に色々凄いレクチャーされて、もう分からないだらけでなんとかやっていた感じなんですけど(笑)
アキュート
なるほど!

その甲斐があって今回底辺勇者だけど最強パーティのモテ主人公やってます。のコミックスが出たんですね!

 

活動はお二人でされているんですか?

まるお
はい。それを徹底したのはS社なんですが(笑)
活動は一応二人ですね。だから財布も一緒です。今のところ。

 

私は特にアシスタント代みたいなものは貰っていなくて、そのうち余裕が出てきたらちょうだいくらいの勢いでやっているので。

 

今はなんとか2人で暮らしていける分稼ぐ感じです。

アキュート
そうなんですよね。何かを始める時の最初ってそういうもんですよね。
アオダ
漫画家ってコミックスが出てからまとまったお金が入るっていう感じなんですよね。

 

コミックス出るまでがやっぱりちょっと貧乏だったりとかするので、コミックスが出てからじゃないと漫画家はやっていけないっていうのを痛く知りましたね。

アキュート
私も漫画が好きで、その辺の知識はジャ〇プのバ〇マンから学んでます(笑)。
アオダ
バ〇マン凄いですもんね、本当に。バ〇マンはやばい。

制作環境|アナログとデジタルの違い

アキュート
バ〇マンを見ていてアシスタントは3人くらいいるのかなと思っていたんですけど。。
アオダ
それはやっぱり、アナログであれだけのクオリティで週間連載をやるには人数が必要なんですよ。
まるお
ただ私達はデジタルで描いているので。
アキュート
やっぱりデジタルの方が早いんですか?
まるお
早いですね!

背景とかもう素材が売ってたりするのでそれをベタって貼るだけで街並みが出来ちゃったり。

アオダ
でもその背景データっていうのもやっぱり数千円とかするし。アシスタントを雇うよりも全然安いんだけど、やっぱり漫画描くのにはお金がかかるんです。
アキュート
引っ越しでも何でも始める時ってお金がかかりますよね。
まるお
初期費用がいりますね。
アオダ
パソコンだっていいのをそろえると40万とかかかるし。そうですね、やっぱり漫画描くのにもお金が必要ですね。。
まるお
逆にアナログの時の方が画材1個1個は安かったと思いますね。けど、なくなったらどんどん買わないといけないっていう。
アキュート
なるほど!アナログだとお店が閉まっている時に画材が切れるなんてこともありますしね。
まるお
デジタルだと1回買ってしまうと割とずっと使えるっていう。まあ数年は同じものを使えるので。
アオダ
面白いことにまるおさんがアナログ世代で、自分がデジタル世代で漫画を描く二極のタイプなんですよ。

 

なので、私はアナログ全然描けないんですけどまるおさんは描けるみたいな。ちょっと話を聞くと面白いんですよね。トーンにお金がかかるっていうのはちょっとカルチャーショックで(笑)。

アキュート
カルチャーショックですか(笑)。トーン削りますよね?
まるお
トーンカッターで削りますね(笑)。
アオダ
デジタルはゴミも出さずできますね。
高いものだとA4サイズのトーン1枚500円って聞いて消耗品なのに高いなって。使うたびに買うのは、めちゃめちゃお金かかんじゃんって思って。
まるお
アナログあるあるで、トーンが袖とかによくついていて、お父さんに「なんか変なのついてるぞ」って言われて。「あぁぁぁ、恥ずかしい」って(笑)。
アキュート
あるあるですね(笑)。
ジェネレーションギャップというか、その辺って世代で変わるんですか?
アオダ
はい、ここ10年か15年以内にアナログとパソコンが分かれたんですよ。若い世代になるほどデジタルが多いんじゃないでしょうか。ペン入れまではアナログという人もいますね。
アキュート
へぇ。今の人たちはデジタル派なんですね
まるお
まず早いですね!デジタルは!

 

失敗してもやり直しが何度でもきくので。

アナログだと1回カラー塗ってインクこぼしちゃったらそれがもう使えなくなってしまうので。デジタルは絶対そんな事ないので。

アキュート
確かに!やり直しがきくから何回も試せますね。
アオダ
描き直しがきくっていうのが凄くて!線の描き直しが出来るっていうのは最高だと思います。
アキュート
一週間で19ページ描かれたっていうお話だったんですけど、そうするとデジタルとはいえ漫画にかかりきりなんですか?
アオダ
そこまでじゃないですね。ペン入れだけなら10ページが3~4日とかで出来ます。
アキュート

3日!?

アオダ
早いとペン入れが3日、トーンで3日、1週間かからないぐらいで出来ちゃうのですが、ネームが一番時間がかかるのでトータル2週間くらいですかね。余った時間は同人誌の作業をしたりグッズ用の絵を描いたり・・・。
アキュート
グッズまで作ってるんですね!?
まるお
他には新連載用のネームを送ったら、編集さんから修正が来るので、それを描き直して送って、返事がくるまで新しいネタをまた描いての繰り返しです。

 

最近アオダにはそれに専念してもらってて私がトーンとベタとか、メールのやりとりの文章を打ったりしています。

アオダ

ゼロからイチを作るのはもの凄い大変なんですよね。

会社も一緒なんだろうなとは思うんですけど。

アキュート
そうですね!一緒です一緒です!!
まるお
そこはまだアシスタントさんを抱えていないからいいですね。私が同じ家に住んでいて私に給料が発生していないので、その辺はお金が苦しくなる事はまあまあないので。
アオダ
印税出たら払いますんでお願いします(笑)。
まるお
(笑)。はい。
アキュート
ハハハハ(笑)。

原稿料は?

アキュート
お金まわりの話でいうと、ネタが完成したとして1枚いくらとかなんですか?
アオダ
バ〇マンでも書かれてましたが1枚いくらって計算ですね。大体相場が1枚あたり数千円と聞いています。
アキュート
アオダさんは連載前は何をされてたんですか?
アオダ
パチンコ屋の社員と美術の額を作る工場をやって、あとケーキ屋さんもやってました。
アキュート
描きながらやられてたんですか、アルバイトとかを。
アオダ
そうですね、描きながらやっていました。

 

連載分の控えが溜まって、十分これだったらバイトやらなくてもイケると思えるようになって辞めたんですよ。

アキュート
一日どれくらい働いていたんですか?
アオダ
8~10時間くらいバイトして、家に帰ったら漫画描きながらご飯を食べて夜中の3時か4時くらいに寝て、朝の6時に出勤ですね。
アキュート

その生活が毎日!?

アオダ

まあ死にますね!(笑)。

 

漫画を描き続けられる原動力


アキュート
凄ぃな、、その環境の中でもずっと描いてたわけじゃないですか!

その原動力とかきっかけみたいなものって何ですか?
アオダ

多分絵を描いていないと死ぬ生き物なんです(笑)。絵を描くのが息を吸う様な感じなんですよ。

アキュート
息なんですか?
アオダ

息です、息!それを止められたら死ぬ!みたいな感じです(笑)。

 

描く為に働いているみたいな感じだったんですよ今までは。今はもう描けるしご飯も食べれるし、そういう意味で今幸せなんですけど。原動力というか、もう息!(笑)

アキュート
その原動力は小っちゃい頃からですか!?
アオダ
そうですね、小さい頃からずっと描いてました!
アキュート
気づいたら描いてたみたいな?
アオダ
そうですね、気づいたらずっと描いてました。父親も母親もどっちも絵を描く人で。
アキュート
へぇ、ご両親も絵を書いてたんですか。アオダさんと同じ漫画ですか?
アオダ
母親はもの凄い絵が上手くて少女漫画とかを描く系統の人で、父親は浮世絵とか描かれる方だったので。
アキュート
渋いですね!

 

じゃあ日常の中に絵があった感じなんですね。

アオダ
おかげで絵ばっかり描いて育ちました。
人付き合いが苦手なわけではないんですが会社の人に「飲みに行こうよ」って言われて「ちょっと家で絵を描くので駄目です」って断って、「そんな理由?」って驚かれたりしたことはあります。つい絵のことを優先してしまうんですね。
 
まるお
アオダ
仕事とか関係なく絵描くのが息抜きみたいな感じですね。
まるお
仕事で漫画描いて息抜きにまた絵描いてるみたいな?
アオダ
そうそう。
アキュート
わかるなぁ、私もそうなんですけど、なんか何もしないみたいな時間がちょっと苦手みたいな?
アオダ
あー分かります分かります!
アキュート
(笑)。その甲斐もあって

今回のコミックス発売なんですね。

まるお

はい!もう出てます。発売しています。

アオダ

2018年9月21日に発売しました!

アキュート

初コミックスですか?

まるお
初コミックスです。
アオダ
初コミです。

 

印税はどれくらい?

まるお
紙のコミックスと一緒にうちも一応電子書籍が出ているんですけど、やっぱり

電子だと印刷代がかからないんで印税の率がめっちゃ高かったです!

アオダ

一般的に本だと10%前後と言われていますが、電子書籍の場合はそれより貰えます!

アキュート

電子書籍だと高いんですね!?

アオダ
ただ出版社ごとにお給料のタイミングって違くって、掲載から3カ月後とか、翌月とかバラバラです。
アキュート
会社と同じで支払いサイクルは各社まちまちなんですね!?会社もそうですけど漫画家さんからしたら早い方がいいですよね?
アオダ
そうですね。
まるお
なので貯蓄がなくかつかつな生活で漫画だけ描いて暮らしている方だったら、

3ヶ月後にお給料発生するよって言われたらその3ヶ月間どうやって暮らすんだ!?

ってなってしまうんで、最初にちょっと貯蓄がないと難しいかもしれないです。

アオダ
そうだね。
まるお
そういう人は漫画家さん限らず多いと思いますね。

 

コミックス発売までで大変だったこと


アキュート
コミックス発売までのここ1年、描いていて大変だったこととかありますか?
アオダ
大変だった事・・・、

締め切りとネタ出しですね!

まるお
ネタ出しはOKが出ないと、もうずっと0円のお仕事をやっている感じです。ネームの時点は全然お給料発生しないので。
アキュート
そういう時はどうするんですか?
アオダ
私の場合はネタがなきゃ映画観たり本読んだりとかしてこういうのがあるんだ、じゃあこれに組み込んでいくかみたいな感じで無理矢理出す!みたいな。
まるお
S社さんの場合はゲーム本編をプレイしてネタを拾ったり。
アオダ
もともとね、原作があったからね。
まるお
どうしても間に合わなければ休載っていう形になってその間に描いて、また溜まったら出すみたいな形で。
アキュート
え!?、結構休載ライトなんですか!?
まるお
結構休載は出来ますね、はい。
アキュート

原稿を落とすのって、絶対やっちゃいけない事みたいなイメージがありました!

まるお
そうですよね、普通は!多分雑誌だとそうですよね、穴が空いちゃうんで大問題ですよ。

 

ただS社の紙媒体はコミックスのみで、普段SNS上で気軽に読めるという形式なので作家が休んで穴があいても本人のコミックスが出るのが遅くなるだけなんですよね。

 

だからよく「コミックス作業に入るので●●先生は●日までお休みします」というアナウンスが公式からあったりします。

まぁ、だからと言って故意に〆切やぶったりしちゃいけませんが。

アオダ
原稿落とすもそうですが、

むしろ読者が傷つかない様にこのネタはやめてくださいみたいな指摘がありますね。

まるお
そうですね、SNS上に載せている漫画なんでやっぱりいいね数、リツイート数が全てなんですよ。
アキュート
なるほど!いいね数とリツイート数が全て!
まるお
ちょっとでも何かを叩くようなネタとかを描いたらもう完全にNGなんですよ。絶対やらないでください!って言われます。
アオダ
一般ウケが悪そうなキャラも即ボツになります(笑)
アオダ
あと、人が変わると仕事も変わっていくんだなというのも痛いくらい分かりましたね。
まるお
例えばカラーの仕事で、入稿されたデータを最初にチェックしたAさんはいいって言ったけど、Bさんがチェックしたらここは駄目って言う。それで直したら、Aさんは「別に直さなくても良かったのに」って言って、Bさんは「直してほしかった」って言う(笑)。
アキュート
そんな事もあるんですね!?
アオダ

そうなんです!行ったり来たりでもう大変でした!そのリクエストに応え続けてこそ続けられる職業なんですよ!

まるお
相当メンタルが強い人、多分信念を持ってないと漫画家ってやれないんだろうなって思いますね。
アオダ
そう思う。今までの会社で働いてメンタル鍛えられたからね(笑)。
まるお
アオダ
その代わり私はボコボコですよ(笑)。
まるお
ネーム時点でのネタ出しとかは一緒にやったりしています。

なので、結構同じくらいボコボコに叩かれて「この野郎~」って言いながら一緒にネタ出して。

アオダ
一緒に殴り合いながらね(笑)。
まるお
私が描いた案が通ったらじゃあそれでみたいな。
アオダ
一緒に出してどっちかが通ったらそっちで進める、みたいにやってた時もありましたね。
アキュート
そこはもう通ったらそっち使うね、みたいな?
まるお
〆切りもあるし「通ったんならこれを使ったほうが効率的」って私は思いますね。
アキュート
漫画描いてる人って自分の考えを通したい!って思う人が結構いると思うんですけど、どうですか?
アオダ
出す時は絶対的に自身を持ってやっちゃっているのでそれが通らないと本当に、なんか怒りが湧いてくるみたいな(笑)。悲しみと怒りみたいな。
まるお
そうなるといいネタが出てこないから、バトンタッチしてもらって私がネタを考えるっていう。
アオダ
それが通るともっと悲しくて(笑)。
アキュート
そうですよね、考えて考えて出したネタがはじかれるわけですからね。
アオダ
でも結局、描くことが好きだから楽しくなっちゃう

アキュート
スゴいですね!今までで辞めようって思った事ってありますか?
アオダ

思ってないですね!全くないですね!駄目です、多分。多分やめる時は死ぬ時だと思います!

まるお

なんか情熱が凄いんですよ!

アキュート

熱量が凄いですね!!

まるお
はい、本当に(笑)
アキュート
日々描いていて、不安に思ったりとかネタ出し以外で悩んだりっていうのはどうですか?
アオダ
そうですね周りがみんな絵が上手いので、不安とかではないんですけどもうちょっと頑張らないとな!って思って。
まるお

常に絵上手くなりたいってずっと言ってるんですよ!上手いんですけど、ずっと練習とかしてますね。参考書とかも凄い買いますし!

アキュート
本当なんかバ〇マンの主人公みたいですね!(笑)
まるお

向上心が凄いです!

アオダ
何もしていない時間が何か勿体ないからやる、みたいな。向上心というか自分のプラスになる事を何かしていたいってなるんだと思う。結構貧乏性なのかもしれない(笑)。
アキュート
貧乏性ですか(笑)
アオダ
何か1つ見つけたらもっといいのがあるんじゃないかみたいなのがあるから、生きるのが楽しいですね!息してるのが楽しい(笑)!
アキュート

凄い!

まるお

漫画家として長くやっていくにはそういう考えの人のほうがいいのかもしれませんね。

 

あとは「自分には漫画しかない」って描き続けられる強い意思がないとやっていけない仕事じゃないかな。

病気にはなりやすいし、読者にも色々言われたりしてメンタルもボロボロだしコミックスが出ないと生活も苦しいし。

アキュート
確かに!逆に絵描くのを取られたら死んじゃうみたいな、そうじゃないと厳しい世界?
まるお
かもしれないですね。
アオダ
そうですね、続けたいからやるし、描きたいからやるみたいな感じですね。

 

漫画家を目指している人や目指したい人へ


アキュート
実際に今、漫画家になりたいと思ってる人に言うとしたらその辺ですか?
アオダ

そうですね、次があると思うなよ!みたいな。なりたいんだったら他があると思うなよ

チャンスがあったら最後まで食らいついてほしいです。なかったら自分で作りにいく。

“夢“じゃなくて“目標“にしてほしい。

アキュート

“夢”じゃなくて”目標”ですか?

アオダ

“夢“じゃなくて“目標“まで落とし込んでほしい!

まるお
あとは努力も必要だけど描き続けることも大事でしょうね。

 
せっかく出版社からお話がきても、いざやってみたら大変で「もっと簡単にできると思ったのに楽しくない!やめる!」って途中で投げ出してしまうともったいないですから。
編集さんにどれだけダメ出しされてもぶつかっていってそれを乗り越えたらもっと上手くなるし、もし挫折してもどうしたら続けていけるかを考えていかないといけない。

アオダ
挫折しても止まってる暇は無いからね。
まるお
とにかく描いて、どんどん出して、編集さんにめっちゃ怒られてやるみたいな。でその時に契約をぜひ確認してもらいたいという(笑)。
アオダ
そういう細かい事はまるおが全部やってくれるので。私はただやりたい事をずっと編集さんとやっていく、ですね。
アキュート
それと漫画描いてて良かった事とかお聞きしたいなあと思っていたんですけど。もう描く事自体がなんですかね?
アオダ
描く事が楽しいですね。自分が思った事を形に出来るじゃないですか!

 

小説家もそうなんですけど、頭の中で思った事を形に出来る。それを見せる、こういう事考えてんだぜみたいな。それを面白いって言ってもらえたらそれが最高!でお金も貰える(笑)。

アキュート
確かに(笑)。
アオダ
Win-Winです(笑)。

逆にアドバイスは聞くけど、「面白くない」とか「描くのやめろ」とか攻撃的な意見は参考にしないです。それはアドバイスじゃないから。

アキュート
確かにそれはアドバイスじゃないですもんね。
アオダ
できたのをネットで載せるじゃないですか、SNSみたいな媒体って顔が見えないから凄い言葉を投げつけられる事があるんですけど、その人達は私の人生に全く関係はないので。
まるお
そうだね。
アオダ
自分が楽しいって思う事だけやり続けていった方がいいと思う、外野は気にせず。

 

でも外野を全部シャットダウンするんじゃなくて、付き合っていく人間の見極めが必要なのかと。
「この人は面白いな」って思ったら積極的に仲良くしていきたい。知り合いの漫画家さんの意見も参考になるし。

まるお
話し方が上手だったり、目の付け所が面白いとか、物知りな方だとどんな会話の内容でも一緒に過す時間って絶対無駄じゃないからね。
アキュート
やっぱりそういった方の話は為になりますか?
アオダ
為になります!為になるか楽しいか!
まるお
おもしろい人生を送ってたりしてる人って漫画のキャラみたいで。だから「いいな」と思った人とはできるだけコンタクトを取ります。

 

ずっと家で漫画ばっかり描いてるから、人付き合いしなくていいかと言うとやっぱりちがいますね。

アキュート
それはどの業界でもそうですね。今まで色んなビジネスマンに会ってきて、人柄って本当に大切だな、と思います。
アオダ
自分でもそれは気をつけようと思ってます。「この作家は態度が悪い」って編集さんに思われるときっと仕事も回ってこなくなるし。

 

「絵はうまいけど〆切りを一切守らない」じゃ、使ってもらえない。

まるお

そういう人を紹介するわけにもいかないだろうしね…

アオダ
富〇先生くらいの才能だったら許されるのかもしれないけど
アキュート
ははは、あそこまで突き抜けるとそうですね(笑)。
アオダ
完全なる優等生じゃないですか、話とかも内容も全部。ただそれを新人が真似したらダメなんですよね
まるお
あれが許されると思っちゃうとマズイ。描けなかったら休んでもいいんだみたいな。
アオダ
幽遊〇書が売れたからだぞ!っていう(笑)。話が上手いし絵も上手いからだぞ!っていう。
アオダ

「編集から指摘・修正NG」って言う新人作家もいると聞いたことがあって自分はどれだけ編集さんに凹まされても言えないなって。

まるお
単純にビックリだね。
アキュート

そんな新人いるんですか!?

まるお
いるみたいですね。まあ、やっぱり最初のうちは編集さんと一緒に仕事して成長していくものじゃないかなと思います。味方になってくれたら仕事も楽しいし。
アキュート
そうすると新人はやっぱりメンタル面でも金銭面でもある程度の余裕があった方がいいですか?
まるお
そうですね、軍資金と考えて持っておいたほうがいいと思います。

 

前にやっていた仕事をやめて漫画だけをかいて、やっとの思いで一本掲載されたとして、そのギャラは半年後になりますなんてことだと、半年の間収入がないわけです。

 

だからそうなってしまわないように、ギャラが一枚いくらでいつ貰えるか、コミックスはいつ頃かなどの確認は最初に書類やメールで確認したほうがいいし、そのギャラが貰えるまで食いつなげていくだけの貯蓄や別の収入がないと漫画が描けても生活できなくなってしまいますから。

アオダ

目標にも資金が絶対必要だから、夢や目標だけで食べていけるとは思わないから。

アキュート
じゃあそこはやっぱりアルバイトとかで貯めて?
アオダ
漫画を描きながらでもできる短期の仕事で貯めるとか…。ページ数にも寄るけど、漫画のみで食べていくには厳しいですからね。
まるお
多分2本連載があったらなんとかやっていけると思うんですよ。
アキュート

2本ですか!?

まるお
1本の原稿料がそんなに高い新人っていないと思うんですよ。どんだけ大きい会社さんでも。ページ数や連載か読みきりかにもよりますが、2、3本あればそこそこの稼ぎにはなるかな?

 

だからできるだけ出版社や編集の目にとまって仕事がもらえるようにイベントにあるブースに持ち込みにいくとか、賞に応募するとかSNSで話題性のある絵をたくさん描いて努力するとか、自分から発信し続けるといいんじゃないでしょうか。実際アオダはRT数が伸びた絵を見た編集さんが声をかけてくれてコミックスも出たわけですし。

アオダ
流行をとりいれてみたりするのはいいでしょうね。今の子はこういうのが好きなんだろうなってピンポイントで響くようなのを描いて、もしそれが誰かのツボにはいってRTされたら、それがどんどん広がっていく可能性もあるわけじゃないですか。1000人がRTしたらまた新たに1000人の人が見る。

 

だから発信し続ける根気や努力と向上心が大事!待ってるだけじゃ駄目ですね。

まるお
今の時代、だいたいスマホやPCで情報が得られますからね
アキュート
情報が溢れてますからね。
まるお
そうなんですよ。

だからそこに出せるものはどんどん出した方がいいんじゃないかなと。

アオダ
夢って考えるともの凄い細かいよね、夢までいくには。
まるお
めちゃくちゃ運が良かっただけだからね。
アオダ
あ、そうだね(笑)。
アキュート
(笑)。まあ運も1つあると思いますけどね(笑)。
アオダ
超ラッキーだと思います。
アキュート

ただ運をつかむのも行動し続けたからだと思います!

睡眠時間を削って描き続けて発信しまくった結果ですね!

まるお
漫画家になりたい、どうやったらなれるんだろうって言ってたんですよ。去年の冬頃、同人誌を出しながら。
アオダ
漫画描くの楽しいって言ってて。やっぱ持ち込みかなあっていう話をしてたら急にT社さんからオファーの話がきて、えっ!ってなって。凄い食いついたんですけど、あぁでも今仕事してるどうしようってなってすぐ辞められないってなって。で、しっかり貯めてね。
まるお
そうなる時にもともと働いていたバイトをどのくらいで辞めて、そしてそのあと漫画家をどれくらいやったら自分が生活できるかなっていうのをちゃんと考えた上での「●月にバイト辞めます!」っていう状況にするのが大事かと。掲載のお話がボツってなったら行くところがなくなっちゃうんで。
アオダ
ある程度ね、保険をかけつつ。あと寝ないとぶっ倒れるから気をつけて!
アキュート
保険かけつつ考えながらちゃんと誠実にやり続けるみたいな。
アオダ
発信しまくってっていう、手当たり次第。いいと思ったものを、流行をちょっとチラ見しながら描くみたいな。
アキュート
なるほど。

夢をただ夢とするんじゃなくて目標まで落とし込む!

そしてその目標に向かって、漫画家になった後の生活のことを考えつつも毎日全力で絵を書き続けた結果が「底辺勇者だけど最強パーティのモテ主人公やってます。」の発売なんですね!

 

実際に経験されている方だからこその貴重なお話、ありがとうございました。