【井上あずみ】「天空の城ラピュタ」ED挿入歌「君をのせて」で一躍有名に!

井上あずみさんインタビュー

「君をのせて」「さんぽ」「となりのトトロ」などジブリのイメージソングを届ける

石川県金沢市出身、2018年に歌手デビュー35周年を迎える、井上あずみさんにインタビューいただきました。

 

スタシオジブリ作品「天空の城ラピュタ」ED挿入歌「君をのせて」に抜擢され、一躍注目を集める!

 

その後も「となりのトトロ」では「さんぽ」「となりのトトロ」「おかあさん」「まいご」など、主題歌・イメージソングを数多く歌い、学校教科書掲載曲「ビリーブ」も披露。

 

毎年全国各地で開催するファミリーコンサートが人気を集める。

 

【公式サイト|DoReMi】
http://www.doremi-net.co/

Twitter
井上あずみ(@inoueazumi

 

現在の活動について

アキュート
井上あずみさんは現在どういった活動をされていますか?
井上あずみさん
コンサートですね。
コンサートとラジオのパーソナリティーと。あと、NHKの『みんなのうた』のナレーションをやったり。
アキュート
ナレーションもされてるんですね?
井上あずみさん
そうですね。

 

歌手を目指したきっかけ

井上あずみさんインタビュー
アキュート
ちょうど僕は36なんでトトロ世代でして、どうしてもトトロとかジブリとかのイメージが強かったんですけど、井上さんは高校卒業後、シングル『STAR STORM』を出してアイドル歌手としてデビューされていると思うんですが、歌手になりたいと思ったきっかけは何だったんですか?
井上あずみさん
もうほんとに小さいときから歌が大好きで!
一番のあれは、3歳かな?
アキュート
3歳ですか!?
井上あずみさん
ええ。バス停で振り付けをしながら歌を歌っていたら、そのバス停で待っているおじいちゃんやおばあちゃんにすごく拍手をもらって。
アキュート
それは嬉しいですね。
井上あずみさん
それで「ニコニコして歌を歌うと、すごくみんなに喜んでもらえるんだなあ」とすごく思って、それで、「歌手になりたいなあ」と思って。

小学校3年か4年のときに「私、勉強はできないけど、歌だけはうまいんだ」って思っていたら、通信簿に1も5も何も書いてなくて「何でですか?」って先生に聞いたら「いやあ、音楽を愛する気持ちは5だけど、ちょっと音程がね」って言われて。

アキュート
えっ?そんなことがあったんですか!?
井上あずみさん
そういうことがあって。「え?私、歌へたなんだ」っていうことを初めて知って。

4年生のときに、地元にある児童合唱団のオーディション受けて。350人、400人かな?すごく人数がいたオーディションのなかで、20人ぐらいに選ばれたんです。

アキュート
おお!すごい!
井上あずみさん
そのときの課題が、『もみじ』っていう課題曲で。それだけ練習してたんですよ。

受かって「やった!」と思っていたら、第二次審査のときに、ピアノに合わせて音を取っていく。それが一番、自分にとっては苦手だったんですね。

アキュート
どうなったんですか?
井上あずみさん
受かったんですよ。

「なんで私、受かったんでしょうか?」って先生に聞いたら、「いやあ、もみじはきちんと歌えていて、ピアノに合わせたときは、確かに音ははずれてたんだけど声がとても大きかった、堂々としてた」と、「ですから、そういうところで取ったんだよ」って言われました。

アキュート
スゴイですね!
合唱団から学んだんですね。
井上あずみさん
合唱団に入って歌がうまくなって、今はあるのかなあ?

のど自慢大会っていうのがたくさんあって、、

アキュート
はい、有名ですよね。
井上あずみさん
のど自慢大会で、いつも審査員でいる先生がいらっしゃって。その先生が、歌謡研究所をやっていて、スカウトされたんですよ、そこで。
アキュート
それがきっかけですか?
井上あずみさん
そして、合唱団から歌謡研究所に行って歌を習って。

そこで、のど自慢大会、あとテレビ局のオーディション、スター誕生、君こそスターだ。受けられるオーディション番組にもう全部出て・・・。

アキュート
超有名どころですね。そこからどうなったんですか?
井上あずみさん
まあまあいいところまで行ったんですけれども、18歳までデビューできず。
アキュート
そうだったんですか。
井上あずみさん
そんな中で、「新しくレコード会社が立ち上がる」っていうことで、その第一弾ということで、私が選ばれて。

今は、「あずみ」はひらがななんですけど、当時は「井上杏美」という名前でアイドルデビューしました。

アキュート
昔はそうだったんですね?
井上あずみさん
はい、そうなんですね。

第一弾というのもあって、事務所もお金をかけてプッシュしてくれたんですけど、全然売れなくて。。

私がアイドルデビューした時っていうのが、2年、3年先輩にキョンキョンさんとか、小泉今日子さんとか、松本伊代さんだとか、松田聖子さんや、中森明菜さん、早見優さん、すごく有名な先輩方が一番がんばってる時期だったんですね。

アキュート
スゴイ時代ですね。。
井上あずみさん
そうそうたるメンバーが出ていて結局、私もその中でも「何番手」みたいな感じで。

「歌手になるって思ってずっと頑張ってきたけど、歌手になっても目標達成して売れなかったら、ただの人なんだな」ということを思いながら、3年間、歌手以外の、例えば、レポーターやったりだとか、2時間ドラマで女優業をちょっとやったりとか・・・。

アキュート
女優業といった経験もあったんですね。。

 

「君をのせて」との出会い

井上あずみさんインタビュー
井上あずみさん
色んな役をやりながら、石川県から金沢へ出てきて歌手として歌でデビューしたのに、全然歌の仕事がないなあと思っていたときに、すごく仲のいいプロダクションの社長さんがいて、その社長さんのお友達がレコード会社のプロデューサーで。

たまたまお食事をしているときに、「そういえばあずみちゃんって歌手だったよね?」って言われて、「オーディションがあるんだけど、アニメの」って言われて、それがラピュタだったんですね。

アキュート
そんな出会いが!?
井上あずみさん
『天空の城ラピュタ』は8月公開だったんですけれど、私にお話がきたのは6月で。
アキュート
ぎりぎりですね。
井上あずみさん
プロ、アマ問わず20人ぐらい『君をのせて』の曲のオーディションを受けてたらしいです。

私が最後のオーディションの人で、「私が歌えなかったら、もうメロディーだけにしようか」っていうところまできてたみたいなんですけど。。

アキュート
他の方だとちょっとしっくりこなかった?
井上あずみさん
あの曲はご存じのように低くて高いので。低いところはうまくても、高いところが出ないとか。そういうむずかしい曲だったんですね。

その時は私は事務所がなくて、1人で当時のカセットに録音して。

アキュート
1人だったんですか!?
井上あずみさん
はい。1人で久石さんのスタジオに行ってカセットを持っていき、宮崎駿さんや高畑勲監督に聞いていただきました。

そこで、「この子だったら、もしかして歌えるかも。この子、ほんとに歌手だね」ってとてもお褒めの言葉をいただき、『君をのせて』をオーディションをしたんです。

そしたらすぐ、「すぐレコーディングしよう!」ってことで、7月の頭にレコーディングをしました。

アキュート
すごい出会いですね。
井上あずみさん
ただ、あまりにも急だったので、全然売れなかったんですよ。

宣伝する期間もなかったですし、初めポスターとかチラシにも私の名前は全然出ずに。

アキュート
最初、名前が載ってなかったんですか!?
井上あずみさん
やっぱりこういう曲って、事前にもっと宣伝するんですけど、急に決まったので全然、売れなくて。

それでも、レコーディングが終わったあとぐらいに、「2年後に、また『となりのトトロ』をやる」ということを伺って、「次は初めっから参加したい」となりました。

アキュート
『となりのトトロ』とはそんなつながりがあったんですね。
井上あずみさん
「トトロってこんなのでね。2人の姉妹が出てきて」って絵コンテを始めて見せていただいて、イメージアルバムを作ったんです、『となりのトトロ』の。
アキュート
そうなんですか?
井上あずみさん
『ぐりとぐら』の絵本を書いていらっしゃる中川李枝子さんが、『となりのトトロ』の原画を見て、宮崎さんといろんな話をして、トトロをイメージできるようなポエム集を出したんです。

そのポエム集を題材にして、久石さんがメロディーを付けて、イメージアルバムを作ったんです。

アキュート
秘話ですね。
井上あずみさん
実をいうと、1カ月間ぐらいかな? イメージアルバムを作るのに、私、久石譲さんのレコードスタジオに毎日通ってました

朝起きて、喫茶店に行ってバイトして。夜は、2時、3時ぐらいまでかな? レコーディングしているのを見させてもらって。

アキュート
すごい1カ月ですね。
井上あずみさん
そうですね。でもあれがあったから今は「ちょっとそっとのことじゃあ、全然」と思います(笑
アキュート
喫茶店で働いている時は、将来の不安とかっていうのはあったんですか?
井上あずみさん
全然なかったですね。
アキュート
なかったんですか?
井上あずみさん
その時はやっぱりすごく大変で、喫茶店だけじゃ家賃は払えないのでお母さんとかおばあちゃんとか、親戚にお金を借りて。
アキュート
そういう時期があったんですね。
井上あずみさん
そういうこともありましたね。で、ちゃんと返しましたけど。

やっぱり、そういうこともあってすごく大変だったんですけど、あれがあったから今があるみたいな。

アキュート
なるほど。
井上あずみさん
トトロが決まったところで、大きいプロダクションに入りました。

そういう所に入るとやっぱり自由はなくなるんですけど、守ってもらえることもたくさんあったので。

 

歌手をしていて一番大変だったこと

井上あずみさんインタビュー
アキュート
歌手をされていて一番大変だったことは、どんなことが思い浮かびますか?
井上あずみさん
やっぱり風邪ひいて、声出なくなったときですね。

朝起きたら、声が全然出なくて。それも、おっきいコンサートの1週間前に出なくて!

アキュート
それはやばいですね!
井上あずみさん
やばいですよ。びっくりして、「えっ、えー!」みたいな。

その1週間で治さなきゃいけなかったので、結構酷なノドに注射打ったりとか、すごかったですね。

アキュート
ノドに注射ですか!?
井上あずみさん
一瞬だけ出るようになるんです。
アキュート
そんなのがあるんですね!
井上あずみさん
結構チキンなんで・・・。

「ここ一番、大きいコンサートがある!」っていうと、遠足で熱が出るタイプなんです(笑

アキュート
ハハハ(笑
井上あずみさん
テレビだとカメラあるじゃないですか。私が歌ってる目の前には50人ぐらいなんですけど、「このカメラの奥には何万人っていう人が観るんだな」って思うと、、テレビは苦手で。
アキュート
テレビですか?
井上あずみさん
頭が真っ白になっちゃうと、コンサートでも歌詞が出なかったりとかありますね。

「いつも歌う曲なのに、何で出ないんだろう」とか。

アキュート
そんなこともあったんですか?
井上あずみさん
『森のくまさん』事件というのがあって。。
どうしても途中で、歌詞がわかんなくなっちゃったんです。
アキュート
あの有名な『森のくまさん』ですね。
井上あずみさん
同じところで必ずこんがらがってよく分かんなくなって、止まっちゃって。「ごめん、もう1回最初からやっていい?」って、1回最初からやるんですけど、また同じとこで止まっちゃって。

どうしようって考えて、「わかった。あずみお姉さん、どうしても歌詞が出てこないから、みんなが先に歌ってくれる?」って言って、会場のみんなが先に「あるひ」、「あるひ」って。

アキュート
それ面白いですね。『森のくまさん事件』(笑

失敗と言うか、逆に愛されるエピソードな気もしますね。

井上あずみさん
毎回、子どもたちみんなに助けてもらってるんですよ。

 

歌手をしていて良かったこと、嬉しかったこと

アキュート
今度は、歌手をされていて、一番良かったこと嬉しかったことを聞かせてもらえますか?
井上あずみさん
娘が今14歳なんですけど。

その彼女が歌手になって、親子で歌えることですかね。なかなかそういうことはないので。

アキュート
ないですね。
井上あずみさん
彼女は7歳から歌手デビューして今もやっていて、一緒に親子で歌えるっていうのは、すごく嬉しいですね。
アキュート
2018年で歌手デビュー35周年を迎えてらっしゃって、ずばり歌手を辞めようと思ったことっていうのはありますか?
井上あずみさん
いっぱいありますよ。
アキュート
いっぱいですか!?
それはどんなときですか?
井上あずみさん
やっぱり、歌をうまく歌えなくなったとき。
アキュート
聞いてる側としては「うまいなあ」と思いながら聞いてるんですが。。
井上あずみさん
いやいやいや。ちょうど35周年のときに、ミニアルバムを出したんです。その時に、「今まであんまり歌わないようなオリジナルの曲を作ろう」っていうことで、普段自分が歌わない感じの曲をレコーディングしたんですね。

そのときに、ほんとに歌えなくて。

「もう35周年、コンサート終わったらやめよう・・・」って思ってたんです。

アキュート
そこで思いとどまって、「またがんばろう」って思ったきっかけっていうのは何だったんですか?
井上あずみさん
35周年のコンサートが成功したからです。
アキュート
いいですね!
井上あずみさん
「やろうと思ったら、まだできるんだな」と思って、「まだちょっと続けてみようかな」と思いました。

ちょっとしたきっかけなんですね。辞めようと思うときも、やろうと思うときも。

アキュート
35周年、すごいですよね。
井上あずみさん
ただ、アルバイトしないでほんとに歌手だけで生活するようになるまでに、8年ぐらいかかりましたね。
アキュート
そうだったんですか。
井上あずみさん
91年とか92年ぐらいに、今の「ファミリーコンサートをやる」っていうお仕事をし始めてからバイトしなくなりました。
アキュート
良いですね、ファミリーコンサート。

お父さんお母さん、あと今の子どもも一緒に楽しめる。家族によってはおじいちゃんおばあちゃんも、親子3世代で楽しめますもんね。

 

井上あずみさんが考える『成功の秘訣』

井上あずみさんインタビュー
アキュート
これ、まさに僕が聞きたかった質問で、35年ってすごくて、経営者も夢追い人と同じで50歳になったときに、そこで飯食ってるかわかんないんです。

ましてや声優さん、ミュージシャンとかで35年ってめったに聞かないんです。

振り返ったときに、井上あずみさんが35周年も迎えられた『成功の秘訣』っていうのを聞いてもいいですか?

井上あずみさん
成功の秘訣というか、たくさんの人と関わってきた35年で、その人たちがやってくれたようなもんですね。
アキュート
深い言葉ですね。
井上あずみさん
ほんとに私だけがやってるわけじゃなくて、周りの人たちがやってくれて成功したような感じですかね。
アキュート
なるほど。すばらしいことですね。
井上あずみさん
そういうことで、例えば「35周年やります」ということで、インタビューもたくさん受けましたし、新聞も入れていただいたり。

そういうところから、テレビ局が「じゃあ、35周年でちょっと特番やりませんか?」みたいなかたちで依頼があって、フジテレビの『ノンストップ』に出させていただいたり。

アキュート
ほんとにご縁ですね。
井上あずみさん
そうですね。ご縁もありますし、35周年ということで注目されて、そういうところで「まだ、井上あずみやってますよ」っていうところをアピールできたのでよかったなと思います。
アキュート
また一緒に仕事がしたいと思えるかは人ですよね。
井上あずみさん
35年もあると、行ってる所がたくさんあって、色んなところでコンサートもやってるので、「また」っていう所ももちろんあって、でも「また聞きたい」、「生で聞きたい」みたいなところで呼んでくださってるのかな。
アキュート
やっぱり、人と人との繋がりですね。
井上あずみさん
そうですね。

もちろん、本人も頑張ってるっていうことはあると思うんですけど、やっぱり1人じゃ仕事はできないので。

たくさんの人がいれば、たくさんの知り合いがいれば、その分いろんなチャンスもあると思うので。

アキュート
若いと自分が自分が、ってなりがちなんですけどね。
井上あずみさん
私も若い時、3作やらせていただいて、「私、今ついてる」みたいなところはやっぱりありましたね。

鼻持ちならない女だったんだと思いますけど(笑

アキュート
そんな時期があったんですか?
井上あずみさん
だいぶあったと思いますよ。
アキュート
みんな若いころはそうですよ。
井上あずみさん
歌を歌ってるとき、自分がコンサートやってるときは、「私が井上あずみです」っていう感じでやってます。
アキュート
興味深いです!
井上あずみさん
「歌を聞いてね」っていう強さだったり、周りの人がちょっとハッと見てもらえるようなところを出さなきゃいけないと思ってやっているので。

娘がオーラが見えるらしいんですよ。そしたら、「いつものママは緑色っていうか青みたいな感じなんだけど、歌を歌ってるときはすごく輝く黄色だったり黄金だったり、時々ちょっと真っ赤だったりする」って。

アキュート
オーラだったり、存在感とかですね。
井上あずみさん
特にイオンさんだとか、大きいショッピングセンターみたいなところって、みんなに立ち止まって見て聞いてもらわなきゃいけないじゃないですか。

そういうときは、「私の歌を聞いてください」みたいなイメージで歌っています。

アキュート
なるほど!

現役でそういった活動もドンドンされていて、これから先、将来の目標とか夢とか展望とかって、あったりしますでしょうか?

井上あずみさん
そうですね。やっぱり、クオリティーを下げないように。
アキュート
いいですね。
井上あずみさん
長く続く秘訣って、それだと思いますね。

みんなが求めている「井上あずみ」でいられるかどうかだと思います。

アキュート
すばらしいですね。
井上あずみさん
っていつも言われます(笑
アキュート
言われるんですね(笑

みんな誰もが年齢は重ねていくので、大変ですよね。

井上あずみさん
いや、ほんとにそれが実をいうと一番むずかしいですね。

だから、新しいことをやりたいなあとは思ってはいるんですけど、スタジオジブリさんの作品っていうのはすごく大きくて。

オリジナルの歌も歌っていかなきゃいけないわけで、ジブリ作品以外でもヒット曲を出したいなっていうのはあります。

アキュート
そうですよね。
井上あずみさん
他にも良い曲いっぱいあって、さだまさしさんが作ってくれた作品だとか、色んな良い曲いっぱいもらってるんですね。

でも営業で歌ってほしい、みんなが「井上あずみに歌ってほしい曲」っていうと、やっぱりトトロとかラピュタだったりとかするので。

オリジナルの曲も入れられるような周年のコンサートっていうのは、大事なんですね。

アキュート
みんなからしたら、多分のどから手が出るほどほしいヒット曲だとは思うんですけど・・・、ジレンマですね。

 

歌手を目指している人へ一言

井上あずみさんインタビュー
アキュート
ずばり、今歌手を目指してる人、歌手になりたいと思ってる人向けに一言お願いします。
井上あずみさん
私が歌手になったときよりも、今歌手になる人の方が大変だなあって思うことがすごく多くて。
アキュート
それはどういう点がですか?
井上あずみさん
昔は、歌手になりたい人ってそんなに多くなかったんですよ。でも今は色んなジャンルがあるじゃないですか。

昔は「アイドルになりたい」とか、「演歌歌手になりたい」とか、歌い手でも、なるジャンルっていうのが限られていたんですけど、今はいろんなジャンルがありすぎて。

アキュート
逆に難しいですね。
井上あずみさん
今ジャンルがありすぎて、どのジャンルに自分が合うのかな、っていうことを考える人がすごく少ない。考えられる幅が広がった分、大変だなとすごく思うことがあって。

機械で作れたりもしますし。

アキュート
最近だとそうですよね、機械で作れますね。
井上あずみさん
歌オンリーでいきたい人や不器用な人は、自分の声だとか自分のなりたいことっていうのを1本ないし2本、「このジャンルにしよう!」っていうのを、早く決めた方がいいですよね。
アキュート
なるほどですね。
井上あずみさん
うん、早く決めて、それにかける。

器用な人は、例えば「歌手になる」っていうことも、もしかして歌じゃなくて、ギター弾いたりだとか、ピアノ弾けたりだとか、色々なスキルをいっぱい増やした方がいいなあと思うんですね。

アキュート
自己分析と言うか見極めが大切ですね。
井上あずみさん
そうですね。歌だけでやってきたので。
アキュート
逆に、ならではのアドバイスなんですね。
井上あずみさん
歌だけでやるんだったら、「ジャンルはもうこれ!」って決めて特化しなきゃいけないですし、色んなことを経験したいっていう器用な人は色んな楽器だとか、作詞作曲もできた方がいいですね。

正反対のことのようですけど、そうなんです。

アキュート
なるほど、どっちの考えも大事ですね。
井上あずみさん
あと、たくさんの人とやっぱ知り合うことがいいですかね。

私の『君をのせて』も、ご飯連れてってくれる社長さんと知り合わなかったら・・・。レコード会社のプロデューサーさんと知り合わなかったらこのチャンスはなかったので。

 

歌手の夢が叶わなかった人へ一言

井上あずみさんインタビュー
アキュート
次に、残念ながら歌手という夢が叶わなかった人、なれなかった人に一言お願いします。
井上あずみさん
叶わなかったって思うのは、自分が死ぬときかなと思うんですよね。

年をとったときに叶うときもあるじゃないですか。例えば、自分でお金出してCD出した。それは、歌手になったわけだし。

夢が叶うわなかったっていうよりも、達成できなかったときですね。

アキュート
達成できなかったときですね。
井上あずみさん
早くわかった方が良いですよね。その人の才能ってたくさんあると思うんですよ。

すごく手先が器用だったとするじゃないですか。歌、ずっとがんばってきて、「歌手になりたい」と思ってきたけど、実をいうと物を作る方がすごく好きでそれがとても話題になって。「実をいうと、私、こういうこともできるんです」って言って、歌ったら、「いいじゃん」って言う人もいるかもしれないし。

だから、なんか1つのことにがんばってほしいと思う気持ちもあるんですけど。自分の才能って何なのか、って早くわかった方がいいなと思いますね。

アキュート
重みのあるアドバイスですね。

その早くわかる方法みたいなのとか、何かあります?

井上あずみさん
色んな人と知り合って、それを言ってくれる人がいるかどうかです。ずっと夢を追い続けている人でも、人と会って、適切なことを言ってくれる人がいるかもしれないし。

だからやっぱり人とたくさん接した方がいいかもしれませんね。そうしたときに、素直に聞いて辞めることができるかもしれないし。

夢って諦めきれないんですよ。

アキュート
わかります。私たちももまさに経営者として追ってる途中でもあるので。
井上あずみさん
人は嫌われたくないのでなかなか言ってもらえないんですけど、「ダメ」と言ってくれる人がいるかどうかってことですよね。
アキュート
逆にそれ言うときって、本当にその人のことを大切に思ってる方かもしれないですね。
井上あずみさん
大切に考えてくれてる人でもあるので、そういったお友達、仲間がいるかどうかですよね。
アキュート
確かに僕たちも周りの人に助けられてるな、って実感することありますし、言ってもらえるってありがたいなって思いますね。
井上あずみさん
そうですね。あと、もう1つ、その歌手を目指してる人、叶わなかった人、その後の夢が見つからないっていう人なんですけど、夢って見つからないんじゃなくて、夢は見つけるものなんですね。

だから、1つの夢がなくなったとしても夢なので、新たな夢をまた見つければいいんじゃないかなと思いますね。

アキュート
なるほどですね。
井上あずみさん
夢っていっぱいあるんですよ。

だから、また新たな夢を見つければいいんじゃないかなと思います。

アキュート
夢を追っている時は早く決めて、それに賭ける!そして、周りに言ってくれる人をたくさん作っていくことが大切なんですね。

そうすることで、迷った時にそのまま突き進むのか、別の道に進むのか相談して早く見極めるという動きが大切なんですね。

本日はありがとうございました!

 

井上あずみさんインタビュー