【津久井裕子】声優・俳優・舞台・ラジオパーソナリティーと幅広く活動中!

声優・津久井裕子さん

子役時代、大手事務所、フリーの経験から学んだ、自分から動く大切さ

声優・俳優・舞台・ラジオパーソナリティーと幅広く活動中!

 

発達支援を要するお子さん向けのお話会「フクロウのろうどくかい」や、ラヂオつくば(FM84.2&インターネットサイマル)発で鉄道エンタメ番組「発車お~らい」のパーソナリティを務める。

 

複数の事務所の所属経験とフリーでの経験から語られる様々な体験談。

 

【アメブロ】声優・津久井裕子「HIROKOの海」
https://ameblo.jp/hiroko-tsukui/

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津久井 裕子(@hirokotsukui

 

現在の活動について

アキュート
今現在、何をされていらっしゃいますでしょうか?
津久井さん
今現在、声優と俳優と専門学校や事務所、制作スタジオのレッスン講師や、あとは制作のお手伝いですね。
アキュート
作る側にも関わっているんですか?
津久井さん
そうですね。ゲームとか携帯アプリゲームのキャスティング及び出演したりしていますね。

アイドルさんやグラビアさんだったり、声優をやったことない人が声を入れたりすることもあるので、収録アドバイスをしたり、要はディレクションみたいなことをお願いされてやったりもしますね。

アキュート
そんなこともされているんですね!?
津久井さん
「1時間以内でこの台本どおり出してください」みたいのを頼まれて、演技指導みたいな。

「ここはこう読みます」とか、「ここはこういう感じで」とか。「これ『うる星やつら』のネタなので、こんな感じで言ってください」とか指導したり。

アキュート
そうか。今の子、知らなかったりするからそういった指導も必要なんですね。
津久井さん
『桃太郎侍』の「ひとーつ、人の世の・・・」でパーッとするのがあった時にも、「『桃太郎侍』のネタで」と言ったら、「『桃太郎侍』って何ですか?」と言われて・・・、それでYouTubeを見せたり(笑

 

声優、役者、講師のバランスと業界のお金の話

アキュート
割合でいうと、どんなバランスなんですか? 声優さん、俳優さん、講師さん。
津久井さん
一番収入的に安定しているのは講師ですよね。

声の方は、入ると大きいときもあるんですけど。

アキュート
大きいんですか?
津久井さん
ものによってはナレーションとかが1本あたり1日〇万円とか△万円とか。
アキュート
意外と高いですね!?

想像していたのはもっと安いイメージでした!

津久井さん
事務所や紹介してくれた方が手数料を差し引いた金額がもらえるんですけど、企業案件とかはギャラが高いイメージがありますね。
アキュート
ほー、やっぱりそうなんですね。
津久井さん
でも、企業さん案件の大きなやつでも、所属事務所によっては8,000円とかでマージン取られてもらえるのは4,000円とか・・・。
アキュート
えっ!?
津久井さん
小さい事務所さんだと、大手事務所さんが受けない仕事を流してもらったりするんですけど、上がマージンを取っていくんで声優自体にはもうほんとに「え?」みたいな金額のお仕事もありますね。
アキュート
なるほど。

ビジネスの世界にもある、孫請けとかそういった形に似ていますね。

津久井さん
テレビ関係とかはすごい安いですよね。

洋画やアニメとかも声優は、若手は15,000円って決まってるんです。

アキュート
ジュニア制度ですよね。
津久井さん
新人だと一律15,000円ですね。

私も制作の方も少しやっているので、「スタジオと音響監督と役者さん含めて、全部で何十万でやってください」とかっていう案件を企業さんに頼まれたりして、それを知り合いの役者とかにお願いしたりするんですけど、その時も事務所さんによって値段が変わってきたりしますね。

アキュート
ビジネスの世界もそうですけど、知らないって、、怖いですね。
津久井さん
その企業さんとか事務所さんによって金銭感覚的なものは変わってきますね。あと、同じ事務所でも役者さんによっても違います。
アキュート
それは、知名度とかによって変わってくるんですか?
津久井さん
知名度とかです。あと、売れてる役者さんとかは絶対下げないとか・・・(笑。

同じ事務所でも、「1本いくらだけど、それにプラスアルファ買い取りじゃなくて、営業やネットがある場合にはプラス何万、CMに使う場合はプラスいくら」って、同じ仕事なのにどんどんプラスプラスプラスみたいなのが重なっていく方もいれば、「何やっても全部この値段」っていう役者もいますね。

アキュート
それはやっぱり、ファンの人数とか人気度ですかね。
津久井さん
ファンの人数というか、「この子を使えば、こんだけ入る」とか、売り出し中の子にはスポンサーが付いてたりとか、そういうことではないですかね・・・。
アキュート
ありますね。
津久井さん
制作も、お金がドンて出たりしたときは「わー」ってなりますけど、金額が全然入らない時もあったりで、ほんと水物です。
アキュート
ほんと水物ですよね。
津久井さん
スーパー水物です(笑。

だから、ほんと仕事が全然ないときは本当にゼロみたいな。安定収入が講師のみっていうときもありますね。

 

所属を経てフリーでの活動

声優・津久井裕子さん
アキュート
今、津久井さんはフリーで活動されてるんですよね?
津久井さん
フリーです、はい。
アキュート
フリーで活動されている理由とかってあるんですか?
津久井さん
営業を自分で取ってきていたことや、結婚して子どもが生まれたので、スケジュール管理が事務所に全部任せてしまうと、お互いにストレスになってしまうな、というのがあって。
アキュート
そうですよね。子ども優先ですもんね。
津久井さん
私、仕事を自分で取ってくることが多かったので・・・。
アキュート
それ、すごいですね!
津久井さん
自分で指名でもらってるので、直接「津久井ちゃん、この日できる?」みたいにお願いされるけど、「ちょっと事務所確認してもらっていいですか?」って事務所に確認をしてからお仕事になってしまったり。。
アキュート
なるほど。
津久井さん
あと「今日このあとちょっと空いてたら、ちょっとナレーション1人いなくなっちゃったから、やってくんない?」って言われた時とかも、自分だけだと「あ、いいですよ。自分、空いてます」って言えるのが、「あ、ちょっと事務所に確認取ってもらっていいですか?」ってなってしまう。

こういったやり取りが、あまりに多かったので。

アキュート
板ばさみですよね。
津久井さん
あと、昔あった体験で私、先輩方からトイレに呼び出しされたこともあって、「ちょっとあんた、どうなってんの?」みたいな。
アキュート
すげえな。
津久井さん
このご時世にトイレに呼び出されて、4、5人に囲まれるっていう、、
アキュート
か、囲まれて。
津久井さん
「ちょっとあんたさあ」みたいな、「生意気なんだよね」みたいな、もうなんかすごかったっんですよ。

私もう、あまりにもおもしろすぎて、笑っちゃったんですけど。笑っちゃ・・・

アキュート
笑っちゃいけないですよ(笑
津久井さん
そう。でも、笑っちゃいけないと思えば思うほど下向いて、「クックック」ってやったら、「泣いてんじゃねえよ!」って言われて、「泣いてんじゃなくて、笑ってんだよー」とか思いながら(笑
アキュート
いつの時代のヤンキー!?(笑

でも、笑いますよね。

津久井さん
なかなかない経験をさせていただきました。

でも、ほんと小さい事務所とおっきい事務所のどちらの経験もさせてもらって、違うんだなっていうのを始めて知りました。

 

声優をめざしたきっかけ

声優・津久井裕子さん
アキュート
元々どういったきっかけで声優の道に進もうと思われたんですか?
津久井さん
就職活動したときに、テレビ制作会社とか、日テレやフジテレビとかも受けたんですけど、全部落ちて。

それで就職活動していたんですけど、就職しても辞める人が周りに多かったので、やっぱりやりたい仕事をしないと続かないんだなと思って。

何やりたいんだろうと考えた時、やっぱり芝居やりたいなみたいなと。もともと子役をやってたんですよ、小学校から。

アキュート
そうなんですか?
津久井さん
はい。学校と芸能の両立ができなくて、事務所で「仕事と学校、どっちが大事なの?」と言われて、「学校です」って言って辞めた人なので。
アキュート
小学生ですからね。
津久井さん
小学生のときはもう収録よりも学校の行事!運動会とかの方が大事だったので(笑

だから、仕事が入るたびに行事と重なっていると断ったりしていて、そうすると「せっかくオーディションで取ったのに、その仕事のときに学校に行くってどういうこと?」みたいに言われて。。

今思えば、もったいないことしたなと思いますけど。

アキュート
子どもは運動会の方が大事ですよ(笑
津久井さん
そうなんですよ。それで辞めてたんですけどやっぱり芝居好きだなっていうので、演劇やりたいなと思って。

でも、身長もちっちゃかったし、舞台とか劇団とか見てくれで役とか決まっちゃうんですよ。

アキュート
印象とかもありますしね。
津久井さん
そうそうそうそう。あと、舞台とかうまいヘタ関係なくダンスとかでも身長でちっちゃい子は端っこみたいな、中央中高みたいなこともあったりして、だからその身体的なものでなんかできないっていうのがくやしくて。

そういう意味でいったら、声優さんはそういう見た目、全然関係なくお芝居はできるし、男役もできればおばちゃん役、人間以外もいろいろできるし。

アキュート
そうですね。
津久井さん
兄の影響でいろいろ見せられてたので、ちょっとアニメも楽しそうだなと思って、声優の養成所に入ったら運良くというか、拾ってくださって、そのまま賢プロダクションにお世話になりました。
アキュート
すぐ賢プロダクションさんに入られてるんですね。
津久井さん
はい。賢プロのスクールデュオに入れさせて頂きました。
アキュート
みんながみんな入れるわけじゃないじゃないと思うんですが、子役をされてたのが活きてたりとか、他の方との違いとかってあるものなんですか?
津久井さん
私、養成所1年目の卒業の時には、どこにも入れなかったですね。で、もう1年残ったんです。

私もともとは大学行きながらだったので、日曜コースに行ったんですよ。それで日曜コースは2年通うと1年と満たして、3年目のときに全日制に入れるんですけど。

大学院行きながらだったから年齢が高かったので、そんな1年待ってられないよ!と思って。「オーディションしていただいて、認めてもらったら全日制にすぐ1年目で行きたいんです」っていう相談をしたら、「人数が集まればオーディションを開催してもいいから」って言われたんで、みんなを巻き込んでオーディション開催人数を集めてオーディションしてもらって。

そしたら、私1人だけ合格して、もう周りには大ブーイングだったと思うんですけど。

アキュート
そこはまあ、実力の世界ですから。
津久井さん
2年が1年になり。だから、1年目だったのに、もういきなり全日制の2年目の領域で音響監督さんとかに見てもらえたり、卒業公演ができる2年目の枠に入ったわけです。

卒業公演のときに、どこにも引っかからなかったんですけど、逆に「本当は2年あるのを1年しか受けてないから、もう1年残りたい!」って言って、2年目を2回やったんですよ(笑

アキュート
おお!スゴイですね(笑
津久井さん
そしたら、「本当は2年で卒業しなきゃいけないけど、津久井は1年目をやってないし2年っていうことだから、まあ特例でいいでしょう」って残してもらったので、2回卒業公演もできたというか。

そうするとやっぱり2年目なので慣れてるし、芝居もうまくなってるので必然的にいろいろ主役になるので、各事務所からお声掛けをいただき、みたいな。

アキュート
行動力がスゴイですね!
自分の行動と力で、飛び級を勝ち取ってるので!
津久井さん
もう直談判ってやつですね。
アキュート
津久井さんみたいな行動される人って、やっぱり少ないんですか?
津久井さん
少ないと思いますよ。実は・・・事務所入ってないと入れないプロだけが入れるワークショップがあるんです。

本当は事務所に入ってなきゃいけないんですけど、「元事務所に入っていたし、フリーだからそのレベルあります!」って言って、直談判しに行ったんですよ。それで参加させて貰い、お仕事も頂きました!

アキュート
なるほど!やっぱりそういうことなんですね。その行動がスゴイですね!
津久井さん
有名になったシンガーソングライターとかもみんな、直に行ってる人多いじゃないですか。直に持っていってとか、直に門を開いてとか。

私、幼稚園のときもクラス変わったんですよ。「このクラス嫌だから、あっちのクラスにしてください」って言って。

アキュート
幼稚園からそれは、すごいですね。
津久井さん
直にそこまで行く人、なかなかいないですよね、ほんとに。「過去にも先にも君だけだ」って言われましたよ。

他にもいろいろあって、卒業公演とかにいらっしゃるわけですよ、社長が。でも、せっかく来たなら、あいさつ行っといた方がいいじゃん。みたいな。

アキュート
確かに。
津久井さん
「どうもー」みたいな、もう乾杯のビール持って、「わー」ってあいさつに行って、名刺をお渡ししてみたいな。そしたら、名刺くれたんで、そこから年賀状出したりとか。そうしたら、舞台出るとき花輪や差し入れ送ってくださったりとか、いろんな方紹介してくれたりして、縁が繋がったり。

 

思い出深いラジオの仕事

声優・津久井裕子さん
アキュート
声のお仕事とかやっていて、なんか思い出深いお仕事とかってあったりするもんなんですか?
津久井さん
思い出深いといったら、一番最初の仕事でラジオなんですけど、生放送だったんです。
アキュート
初めてのお仕事がラジオの生放送なんですか?
津久井さん
一番最初の仕事がボジョレーヌーボーの解禁日で、「ワインを中継してほしい」と言われたんですけどアポを取ってなくて、「えっ!?」って。

しかもどのお店も全部断われて。「やっぱ解禁日でお客さんがいらっしゃるから、収録とかに入られると困る」みたいな。

結局どこもだめで、スーパーでワインを買って道端の路上で乾杯するっていうのが初中継、初放送でしたね。

アキュート
それは思い出深い初仕事ですね(笑
津久井さん
そのラジオの生放送はすごくて、「中国の春節の時期に横浜中華街に中継に行ってほしい」って言われて行ったら、電車が人身事故で止まっちゃって・・・。収録5分前なのに、電車が動かなくて、電車の中から中継して。「今、電車の山手線の中でーす」みたいな。(笑
アキュート
それ放送しちゃうんですね(笑
時代ですかね。。
津久井さん
それで「とりあえず、どっかの駅で降りて」って言われて、横浜駅で降りて中華街まで行けなくて、そのまま崎陽軒のシウマイ弁当について語りました(笑

生中継を1年間やったので、相当鍛えられました。

アキュート
それは相当鍛えられますね。
津久井さん
それとあと、このご時世にデジタルではなく、アナログ、オープンリールのお仕事もあったんですよ。

だから、間違えると、てっぺんから全部取り直し。収録をして最後の最後にガタンって音が入ってしまったら「はい、お疲れさん。音入りました。また、頭からとりなおしまーす。テープ戻しまーす。ピリュピリュピリュピリュ」って、もう全部とり直し。

アキュート
そんな経験もされたんですね!?
津久井さん
全部オープンリールっていう、逆になかなか経験できない収録でしたね。

だから、逆にすごく仕事には恵まれて、今この年代ではできないような、昔ながらのお仕事をさせていただいたり。生音で、それこそ録音で直にとるみたいな、そういう現場に入らせていただいたので。

アキュート
昔のラジオは本当にその場で音を出す生音らしいですね。
津久井さん
そうです。だから、そういう現場に入れたのは、すごく恵まれた環境だと思いますし、もうすごい緊張感ですからね。
アキュート
全部取り直しは緊張感すごいですね。

それが逆に、嫌だなとか思わなかったんですか?

津久井さん
最初のスタートがそれだったので、「あ、こういう厳しい世界なんだ」って思えるようになりました。

そのあと、いろんな現場があっても、「いやいや、あの頭から全部に比べたら」みたいに思っていました。

アキュート
確かに!

経験がないのでイメージなんですけど、劇団とか怒号が飛び交うんだと思ってました。昭和の人間だからかもしれないですけど。。

津久井さん
私、もともと劇団で子役とかやってたので、怒号とかペットボトルが飛んだりしてましたね。
アキュート
劇団とかそうですよね。「普通の学校とかでも、先生が手を上げるとか普通にあったし」と思ってましたね。

僕も廊下に立たされたことありましたよ。

津久井さん
そう、「廊下も普通に立ってたな」。今はもうそういうのダメみたいですよね。

 

辞めようと思った経験は?

アキュート
そうなんですよね。

それだけ厳しい環境にいて、辞めようとは思わなかったんですか?

津久井さん
辞めようは思わなかったですね。

いろいろ経験してきて、教職取ったり、大学でいろいろやったうえで、やっぱり役者やりたいなと思ってなったので。もともとやってたのに辞めて、舞い戻ってきているおかげで、やりたい仕事をやろうみたいになってたんで。

アキュート
色んな経験をしたうえで決断されているのが良かったんですね。

 

失敗経験

アキュート
失敗という失敗はないんですか?
津久井さん
失敗という失敗があって、、そうやってグイグイ積極的にくるのが嫌いな方もいらっしゃるんですよ。
アキュート
いらっしゃいますね、そういう人も。
津久井さん
ベテランの音響監督さんと仲良くさせて頂いていて、その方は、「来い、来い」「積極的に来ないのは、駄目だね」みたいな事を言われてたので、行かなきゃいけないものなんだと思っていたんです。なので、その後、他の音響監督さんが講師で来て下さった時があった時に、すぐさま挨拶に行ったんです。

そしたら、「一生徒が個人的に音響監督のところに、レッスンで挨拶に来るのはどうなんだ!?」とマネージャー経由で、凄く怒られまして・・・

アキュート
難しいですね・・・。
津久井さん
声優さんでも、最初の現場であいさつに行ったら、「あ、そういうのいいから」っていうので怒られて、めちゃめちゃ怖い思いをしたことがあって。

なので、違う現場の時に、個人的には行かず、みなさんに向ってあいさつをしたんですけど、そうしたら、「あの子、どこの子? あの子が私んとこにあいさつに来なかったんだけど」って言ってた女優さんがいらっしゃって。

アキュート
ひー。
津久井さん
マネージャーが呼び出されて怒られたらしくて・・・。「前の現場のときに、『一人一人来んな』って怒られたんです」って伝えて謝ったんですけど、現場によってとか、人によって変えないといけないんだなということを学びました。

 

声優を目指している人、なりたい人へ

アキュート
いろんな経験をされている津久井さんにお聞きたいことがあるんですけど。

それこそ今、声優を目指している人とか、「なりたい」って言ってる人がいたとして。どんなことを伝えたいとか、どんな一言を言ってあげたいとかってあります?

津久井さん
若い子って、「アニメだけやれればいいです」とか、「ゲームだけやれればいいので」という子が教えててすごく多くて。

あとは、「もう何でもやりたいです」みたいな、逆に目標が定まってないっていうのも多いんです。

アキュート
そうなんですね。
津久井さん
最近の子がなりたい声優、YouTubever、ゲーマー(eSports)とかは、アニメばっかり見たり、ゲームばかりしてるから、それをやってる声優とかが身近で憧れになるわけで・・・

スポーツしかり、ボランティアでも遊び、車、バイク、将棋、囲碁、俳句でもいいし、料理や裁縫やアート、楽器など、なんでもやってから、夢を探して欲しいですね!

やらない、見ない、知らない・・・それで何もないですは、勿体な過ぎる!

アキュート
そうですね。色んな経験や体験をしたうえでそれでも目指したいのであればいいですけどね。
津久井さん
海外旅行でも、国内旅行でも、自転車で海まででも、歩いて日本回るとか無人島に行くとか、雪に埋もれてみるとか、お金かけなくてもできることあるし、とにかくいろいろ経験をして欲しいです!

自分がやりたいものを1個見つけつつ、それにこり固まらずに芝居を観たり、本を読んだり、映画を観たり、良いものを沢山観て、感じて、影響を受けて欲しいですね!

有名作の『風と共に去りぬ』とか、『ロミオとジュリエット』とか、シェイクスピア作品も、「何ですか、それ?」と言われることもあるので。アニメでもゲームでも、やってると必然的にそのパロディーじゃないですけど、たくさんあるんですよね。

アキュート
ありますね。
津久井さん
その元ネタどころか、作品を知らない子が多すぎて。

「ドラマは興味ないです」とか、「洋画は観ません」とかって言って、結構、観ない子が多いので。やっぱりたくさんの感情とか、喜怒哀楽は持ってもらわないと芝居はできないですし、ゲームやるにしても、喜怒哀楽は必要なので。いろいろ体験したりして、感情をいっぱい揺さぶられて欲しいです!!

 

声優とは違う道に行こうか迷っている人へ

アキュート
なるほど。ありがとうございます!

次が目指してる人とは逆になっちゃうんですけど。「声優をあきらめようかな」とか、「ちょっと別の道に行った方がいいんじゃないかな」って、ちょっと迷ってる人とかに対して何か一言ありますか?

津久井さん
役者でやってる経験って、コミュニケーションツールとかの練習をしているので、やってきたその経験は絶対に身に付いていると思う。職業訓練とかバイトにしても仕事するときにも発声練習とかいきると思いますし、あと他人のキャラとか、他の人の気持ちになって役を演じたりという経験は絶対にプラスになると思うんです。

それを自信に持って、いかしてほしいなと思いますね。

 

夢自体が見つからないと言う人へ

アキュート
世の中、「声優さん目指したい」とか、「芸人さんになりたい」とかいう人もいますけど。どっちかっていうと、「そもそも夢というものがないよ」とかっていう人の方の多いと、私は思っていて。
津久井さん
多いですね。
アキュート
夢って、別にキラキラ輝いてなくても、「幸せな家庭をつくる」でも、僕はいいと思ってるんですけど。

「夢ある?」って言うと、「ない」っていう人が多くて。多分、そういう今、「多いですよね」とおっしゃられてることは、そう体感されてると思うんですけど。そういう人に対して、なんか一言声を掛けるとしたら?

津久井さん
そうなんですよね。何だろうな? 「夢を持て」といっても、「ないです」ってスパッと言われるので。
アキュート
夢という単語があれなのかもしんないですけど。
津久井さん
多分やりたいことを見つけてもらって、「それが夢になったらいいんじゃない?」っていう感じで言ってますかね、いつも。

あとは紙に書き出させますね、「とにかく、やりたいことを書き出してみー」って、「『何をやりたい』みたいな、小さいなことでもいいから」みたいな。

アキュート
やっぱり書き出させるんですか?
津久井さん
そうですね。紙に書き出させますね。手と脳とかってつながってるので。なんか覚えたりするときも、書いた方が目にも入るんで、視覚優位なので。

そうすると目の中にインプットされて、脳も手も動くし、目からも入ってくるので、「あ、これやりたいんだ」って、再認識できるんです。書いていくうちに自己確認ができるので、「あ、これもやりたいのか。これ好きなのか」って、私いつも書かせるんですよ。

アキュート
実際うちの「スクール型人材事業」でやっているカリキュラムとかでも書かせるんですよ。書くことによって、自分を客観的に見るきっかけになる。
津久井さん
声優さんや役者さん芸人さんといった夢を追っていた人たちのセカンドキャリアを支援したり応援したりするのがすごい良いなと思っていて、過去やっぱり色んな人から仕事や人生のことで相談を受けていたので、もっと早くお会いしたかったです。
アキュート
そうだったんですね、、残念。

先ほどの客観的に見るために書き出す話ですけど、自分一人だとなかなか客観的に見れないですからね。。

津久井さん
客観的に見ることがすごく大切だと思っていて、それは役者のときにも、役づくりのときにも同じなんです。
アキュート
なるほど。
津久井さん
「いつ、どこで、誰が、何を、どうしてる」とか、「キャラは何歳で」とかっていうのを、キャラづくりでも書いてます。がむしゃらにセリフだけ読んでも役は付かないんですけど、「この人は何歳で、髪の毛は金髪なのか茶髪なのか、ショートなのかロングなのかツインテールなのか」とか、自分のなかで勝手に決めて。

「兄弟は何人か、長男なのか、次男なのか」とか、「末っ子なのか」とか、そうすると、その人によって性格が「長女が口うるさいんだろうな」とか、「しっかり者でしっかりやんなきゃかな」とか、「一番下だから、わがままかな。わがままだったらこういうしゃべり方なのかな」とかって、いろんなものが付随してくる。幹を作ってから葉っぱを付けていく感じです。

アキュート
幹が大切なんですよね。
津久井さん
やりたいこともそういう感じで、「車が好き、バイクが好き、電車が好き」とか、「食べるのが好き」でもいいですけど、「食べるの好きなら、それを作るパテシエはどうかな」とか、「お菓子好きだから、こうかな」とか、「今度は逆に売る方がいいんじゃないかな」って。

それで、「売るっていったら以外と人としゃべるの好き」、「じゃ現場の方がいいんじゃない」みたいな感じで、こう連鎖みたいなのをゲーム的にやってくと、意外と見えたりするのかなと思います。

アキュート
色んな経験や体験をしてみることで自分のことをより深く気付くことや、紙に書き出したり相談したりして自分自身を客観的に見つめることが、自分自身の役作りであったり今後の人生を考える上で大切なんですね。

本日は貴重なお話ありがとうございましす!

 

声優・津久井裕子さん
発達支援を要するお子さん向けのお話会「フクロウのろうどくかい」

声優・津久井裕子さん