コンビを組んで10年!
伊藤さんはホームレス、松戸さんは引きこもりという経験を経て芸人に!
これまでの体験や縁があったからこその経験を語っていただきました!
千葉チューセッツ オフィシャルサイト
https://ph-aun.net/talent_info/chiba/
千葉チューセッツTwitter
伊藤大輔(@DIto1626
松戸正宏(@1EUMwmLxmb8ejr4
現在の活動状況











僕ら養成所って、みんながみんな養成所入ったからって所属できるわけじゃなくて。クビになる子たちが8割ぐらいいるんです。




僕がちょうど卒業式を控えている時に相方のことを聞いて、相方はもう所属していてマネージャーさんもついて活動をしてた人なんです。


そのままの流れで、人力舎の会社に入れるかなっていう僕の野望があったんっです。







僕はこの人を味方に付けてますから当然残れるものと思ってたら・・・、残れないリストの方で僕らのコンビ名が上がったんで。
・・・あれ、俺ら残れないの?と思って(笑
僕の小さな野望は失敗しました。


それで、そこからが今僕らが所属させてもらってる事務所の「プロデューサーハウスあ・うん」との出会いです。


所属じゃない人はもう出てってください、みたいに結構バッサリなんです。






俺どっかで聞いたことあるなと思って、普通に授業を受けている間に、そう言えばラジオの人だと思って一致したんです。
で、まさか自分がアメリカで聞いてた人が目の前にいて、しかもその授業の中でねづっちと即興で漫才をするっていうのがあって、「まずは伊藤だ」と、一番最初に僕が指されたんです。
そんな経緯もあって、アメリカで聞いてた人の事務所に行かないかってオファーがあったのは、なんとなく、繋がってるのかなと。


松戸さんが芸人を目指そうと思ったきっかけ



そいつらより、笑いが取れなくて。小学校の時は俺笑い取れてたけど中学校になったら俺のギャグ、「おならぷう」とか全然ウケないし、










家に山程ダンボールの中にカセットテープとかあるんですけど、それでお笑いやりたいなって、5年間引きこもったのを爆発させようと思って、NSCって言う吉本の養成所に2002年に入学しました。
高校も行ってねえし申し訳ないなと思って、養成所のお金はデニーズとかでバイトしました。


その時は、また俺は行けるんじゃねって思ってたんですけど、養成所っていったら、全国各地からおもしろい奴がいっぱい入ってくるんです。そしたら、入学式の始まって20分ぐらいで自分の天狗の鼻がポキって折られて。


そしたら1年後、ちっちゃい事務所のオーディション受けたら受かって。良かったと思って、その事務所に1年いたんです。


「なんでいきなり金髪になったの?」って言ったら、「俺もう限界なんだよね」って言われて、続けて「解散したいと思ってるんだ」って言われて解散しました。
分かんないですけど黒髪だと解散を言い出せなくて、その人は金髪にしたらしいんですけど・・・。


俺の芸人人生こっから始まったんだなって思っていて、養成所入って1年目って事務所からもプッシュされるんです。若手で売り出したいじゃないですか。だからそこそこお仕事もらって。


事務所からしたら結果出してない2年目のよりは1年目のフレッシュな奴を事務所は押したいじゃないですか。そしたら、仕事の比率が1年目より減ってきて、それが3年目になると、次の次の年のルーキーがまた入ってくるわけじゃないですか。






そうするとだんだん1年目あった仕事が年を重ねるごとに下がってくるわけじゃないですか。その4年目で限界なんじゃないのってなって解散しちゃって。
でも俺はまだできるぞ。まだ俺の鼻は折れてないぞと。骨はまだ俺の鼻にあるぞと思って、JCAの18期に入って。


そのライブに今の相方が別のコンビで出てて、そん時にあの眼鏡で毛量が多い、あのツッコミ、良いツッコミしてんじゃんって思ってた。


共通の知り合いの人からコンビ解散決まってるってきいてたんで、ライブの後の打ち上げに参加して。
打ち上げを兼ねて、相方を探そう会みたいのを居酒屋でやるんです。







伊藤さんが芸人を目指そうと思ったきっかけ




例えばものまね王座でやっていたものまねを次の日に小学校でやって、「昨日見てたのと似てる」って言われたりだとか、それこそエンタの神様に出てたオリエンタルラジオさんの、武勇伝でんでんででんでん♪みたいなのを、ものまねをやってたんです。
自分で言うのもあれですけど、ものまねが得意だったのは僕子役やってたんです。小学校2年生とかから劇団入って、6年生までやったんですけど。


M-1を見ていて、音も使わず、踊りとかも踊らず、しゃべりだけでしかも短い時間でここまで・・・。その時に出てた柴田さんのツッコミで僕笑っちゃってて(笑
そこから柴田さんを追いかけてくようになりました。


けど、さすがに言えないじゃないですか。大金払ってアメリカに行かせてもらって、まさか大学の途中で、お笑いやりたいから日本帰るわとか言えなかったので、、





食べることも好きなんで、お皿の上で自分の表現しちゃえばいいじゃんと思って、そのうえ食べれるんだったら、これは一石二鳥じゃないかと。




日本に帰ってきてからもまた長くて、ホームレスしていた時期があって。


10代を日本で過ごしてないせいで、日本の楽しさにハマっちゃったんです。深夜までいろんなものはオープンしてるし・・・。






なんでかって言うと、ここで戻らないと逆に認めることになっちゃうから、と思って。



でも、「何も言わんでいいと。とりあえずお前は今日から勘当だ」と。勘当されて、それでものの見事に取ったお金も2、3カ月でなくなっちゃって。


最終的には紙袋2つ持って、地元の神社とかそういうところを巡り巡って、結局1年経っちゃったんです。
最終は友だちの家の前がちょうどその時工事始めて新築が建つって言って、トラロープを張って立入禁止にしてたんです。そのトラロープを盗んでいつも寝泊まりしてた神社の大きな大木にくくりつけて・・・、首釣ろうと思って死のうとしたわけです。
そっから飛び降りようとした。



色んな経験させてもらったのにホームレスになってる自分に対しての苛立ちと、這い上がれないんだから終わらせてもいいだろうって思ってそこで意気込んだのにも関わらず、一歩前に出せない自分のチキンぶりに苛立っちゃって。
そこで俺もう全部なぎ倒されて、プライドとかも全部。
今自分に必要なのはやっぱり、親だと思って頭下げに行って、何回追い返されたかわかんないんですけど、頭下げて下げて下げて。最終的に、お許しをもらって、そこからは全ての清算ですよね。
「大金を取った以上、いくら家族だからっつっても信じられない、お前のことを」って。ストレートに言われて、家にあった物置みたいなところで寝泊まりして、そっから徐々に徐々にちょっとずつ、自分の変わってく様を認めてもらっていって。
それでお金も全部返して、ローン会社にも借りてたんで、返して。


それまであんまり男同士の会話って言うのをしなかったんですけど、でもホームレスをきっかけに砕けた関係になれたんで。
僕は自分の中では放浪記って、ホームレスの時代を言ってるんですけど、良かったなと思って。




だって、アキュートの社長さん。あの方もこの間お話させてもらったら、自分も苦しい時代があってひもじい思いをして、でもその時にいろんな手を添えてくれた方々が周りにいたおかげで今があるって。



アルバイト経験は?



お笑い始めて、いつかバイトは辞めれるだろう。テレビのギャラとかすげえしって、希望抱いて17年たって今バイトしてるわけですけど(笑


実家に帰っちゃったんで、バイトをしつつ、今はバイトの給料8割、お笑いのギャラ2割あれば良い方ぐらいの収入です。


バイトの時はバイトでまじめにやってるんで。

「ちょっとおもしろいことやってください、松戸さん」



今。「○○芸人」って代名詞が付くじゃないですか。

Twitterでやらかしたことがあって、売れてない芸人なのになぜかこいつ6000人ぐらいフォロワーいるんです。





そして大事になりまして。









でも使ってないとこの方が多分多いと思います。




決まったサイクルができあがっちゃったら、すぐそのサイクルはぶっ壊した方が良いって言うのが僕の中であります。

お笑いに限らずですけど、最初はものすごいモチベーション高いんですけど、毎日バイトみたいな生活になるとやっぱりどっかで慣れちゃって、最初のモチベーションが維持できなくなる。
惰性で続くってのがあって、科学的にも引っ越しした直後はダンボールの山積みが気になって「片付けよう!」ってめちゃめちゃ思うじゃないですか!でも1週間2週間経つとそれが当たり前になってきちゃう。
サイクル化しちゃうんですよね。





芸人を目指したい、やってみたい人へ一言



惰性になっちゃうかもしれないけど、やってみないとわからないことがあるし、経験することでマジになる瞬間があるかもしれないんで。
それでやめる時はやめるというか。








大手もたくさんありますし、そうじゃないところもありますし。全く関係ない、ソニーミュージックアートや、ミュージックって音楽の会社だと思ってたらそこも芸人の部署があったりだとか。
サラリーマンと一緒で会社は選んで入った方が良いですよ、ってことです。会社にもたくさんカラーがあるのと同じで。


やれるからやるんだったら辞めた方がいい。なぜならやれないと思った方がいいからです。

自分も経営者なわけですけど、やりたいからスタートしていて、世の中のでっかい会社と比べた時に、どうしたらああなれんだろうとかって考えるわけですもんね。

世間の普通の企業に勤めてる方だとか公務員の方たちの前で、決して我々は胸を張って「芸人だぞ、10年もやってんだぞ!」とはなれないって言うか、仕事として成立してないって言うか。
ただ、熱意と言うか、パッション。好きなものに対しての熱意は、あなたたちとは負けませんよ!と言えるくらいじゃないと続かないですね。
夢なんて特に無いという人へ一言


逆に無気力な人とかいるじゃないですか、サラリーマンとかでも、とりあえず週5働いて家と会社の往復だけだよ、とか。夢が無いとか、逆にそういう熱意がない人はどうしたらいいとかありますか?

仕事に熱意がなくても、土日の趣味だったりに向いてるんですかね。






勝手にやってくれててもいいし、無気力で週5ルーティーンをずっとやってもいいし、お給料はもらえるので。
だから、そういう人たちを無理に気力を出させてメラメラさせるのも難しい話だし、とりあえず迷惑かけないで生きてくって言うことですかね。

待っていても周りが自分の都合良いように変わってくれるってことはないから、自分から変わってくしかないんですよね。
本日はありがとうございました!
夢を変化させ、働くことに興味がある人は先生と一緒に成長を目指しませんか?
お二人はコンビ結成何年になるんですか?