お笑い芸人と下積み期間の必要性
テレビで活躍しているお笑い芸人さんの下積みの話を聞くと、
- 「テレビに出られるようになるまで10年かかった」
- 「家賃を安くするため一緒に住んでます」
- 「今日もこの後アルバイトです」
なんて話をよく耳にするんじゃないんでしょうか。
この下積み時代、お笑い芸人にとって下積み時代は必要なのでしょうか?
お笑いに芸人にとって下積み時代は必要なのか?
下積みは必要です!
デビューしてすぐに売れてテレビ番組に出演しているとお笑い芸人さんもいますが、下積み時代があるお笑い芸人の方が多いです。
オードリーさん、サンドウィッチマンさん、バナナマンさん。今やテレビ番組でMCやゲストとしても活躍されているお笑い芸人さんには下積み時代があります。
反対に下積みを経験せずにすぐ売れたお笑い芸人さんももちろんいます。
NSC在学中にも関わらずM-1グランプリの準決勝まで進むという快挙を成し遂げたオリエンタルラジオさん。パッと見ただけでは下積み経験されてないように映るかもしれませんが、NSCに入る前にネタを100本作っています。
また、テレビ番組の企画コーナーとお笑い芸人さんの特技が見事ハマり、一躍人気者になったなんてケースもありますが、特技を極めていたり、その道の分野に精通しているケースが多いです。
圧倒的な実力。または圧倒的な運を持ち合わせた人でも無い限り、難しいのではないでしょうか。
だからこそ、下積み時代は必要です。
そもそもお笑い芸人にとっての下積みとは何か?
お笑い芸人さんの中には、
- 「今、芸歴3年です。」
- 「自分は芸歴5年目なんですけど、芸歴何年目ですか?」
- 「途中で事務所移ったけど、芸人人生としてはもう10年だよ。」
と、芸歴の長さ自慢をする人がたまにいますが、ただ芸歴が長いからといって下積み時代を積み重ねていることにはなりません。
どれだけ日々の生活の中でネタを考えだし、ネタをブラッシュアップして、人に見せることが出来るのかを考え続ける毎日を重ねて初めて掴めるチャンスになります。
そんな下積み時代にどんなことをすべきなのか。またすべき行動の理由について、紹介したいと思います。
2.下積みの経験が話のネタになる
3.下積み時代があると助けてくれる人が現れる
3-1.苦楽を共にすると一体感が生まれる
3-2.周りの人は苦労話が好き
まとめ
1.下積みの苦労がモチベーションにつながる

お笑いの世界に限らず、スポーツの世界でも将棋の世界でも一握りの飛び抜けた存在がいます。
そんな飛び抜けた存在に勝つためにどうすればよいか?それには自分の得意なことで努力を積み重ねるしかありません。
しかし、自分より飛び抜けた存在と戦う毎日を重ねるということは、結果が出る日よりも結果が出ない日の方が多くなります。そういった日々が続くといつしかモチベーションが下がってしまう人が大多数です。
- まったく反応がないTwitter見た時
- テレビの世界で活躍している自分より若いお笑い芸人を見た時
- 高校の同級生と飲んだ時にもらっている給料額を聞いた時
下積み時代、普段の生活の中で聞くのはモチベーションが下がる内容ばかりです。
モチベーションが下がってしまいやる気もでない。アルバイト先で何も考えることなくただ漠然とレジ打ちをする。ネタを作らないといけないのにいまいち身が入らない。
そんな負のスパイラルに陥ってしまうと、結果いつまでたっても売れることなくただ下積み期間を重ねるだけの毎日になってしまいます。
そこで必要になるのが、現状を抜け出したいというモチベーションです。
周りの友達の話やテレビ番組に出ているお笑い芸人の話を聞いて「うらやましいなぁ」とただ思っているのではなく、どうしたら現状を打破できるのか?どうすればよいのか?
あなたに圧倒的な実力や圧倒的な運がないのであれば、24時間365日考え続け、行動することでしか現状を打破することはできません。
隣の部屋の声が丸聞こえな部屋に住んでいて、虫が当たり前のようにいる。食費は一ヵ月あたり5000円で生活するといった過酷な下積み生活があればこそ、『現状を抜け出したい!』と強く思うことが出来ます。
その強い思いは、どうしたらお笑い芸人として売れるのか。どうしたらお笑い芸人として稼ぐことができるのかという行動につながります。
2.下積みの経験が話のネタになる

お笑い芸人さんは自分の作り出したネタの話以外にも、普段のプライベートの話までネタになります。
テレビ番組に出演したいと考えるのなら、持ちネタよりも今までの経験やプライベートの話の方が必要になるケースが多いです。
それなのに、毎日の日々をただ漠然と過ごしていてはもったいないです。
普段何気なく歩いている街中、気にせず乗っている電車、考えず接客しているアルバイト、話のネタになることは探せばまだまだたくさんあるはずです。
何気ない普段の人間観察で有名なお笑い芸人と言えば、「クリエイターズ・ファイル」を作り出したロバート秋山さんです。
街中や立ち寄ったカフェ、様々な場所で人間観察を行うことでネタの題材となる情報を取り入れています。
例えば、ロバートさんのネタに「小学生版画クラブ」というコントがあります。
あなたも子供の頃に経験されている版画がネタの題材となっていて、『子供たちの作る版画には独特のタッチがある』という発見から作りだされています。
普段目にしている情報を基にネタを作っているため、ネタを見たお客さんも共感しやすく笑いにつながっています。
また、アルバイトの経験がトークで活きるケースもあります。
アルバイトの話で最近有名なのが第七世代EXITさんではないでしょうか。
EXIT兼近大樹さんはベビーシッター、EXITりんたろー。さんは介護の仕事をしていて、テレビ番組やabemaTVなどでも自身の体験談やそこから感じたことを伝えています。
アルバイトの時間をただお金を稼ぐだけの時間と考えて行動していると、誰に意見を求められた時に答えることができません。
あなたがコンビニのアルバイトをしているのであれば、
- どんなお客さんがどんな商品を購入しているのか?
- 店長はどんな考えで行動しているのか?
- 一緒に働く仲間はどんな人間で口癖があるのか?
得られることがたくさんあります。そして、得た情報をネタにどう反映させるのか、平場のトークのためのネタとしてどう料理するのかはあなた次第です。
3.下積み時代があると助けてくれる人が現れる

下積み時代があるとどうして助けてくれる人が現れるかと言うと、2つのポイントがあります。それは、「苦楽を共にすると一体感が生まれる」、「周りの人は苦労話が好き」だからです。
3-1.苦楽を共にすると一体感が生まれる
お笑い芸人であれば、コンビや同期、同じような下積みがある先輩など、苦楽を共にした人とお互いの苦楽を語り合うことで距離が近くなります。
その結果、助けてくれる人が現れます。
これは一般企業でも取り上げられていて、チームワーク向上のために社会人向けの運動会を開催している会社もあります。
運動会を開催することで、優勝するという共通目標に向かってお互いが全力で勝利のために行動したり意見を出し合ったりすることで、一体感が強まるプログラムになっています。
反対に苦楽を経験したことがない人からすると、下積みの期間がないため、先輩芸人と飲んだとしても本音で語り合うことができません。
下積みの期間があると、「あ~、分かる!」「そうそう!あるある!」なんて、お互いが共感して本音で話し合うことができることでもより一層の一体感が生まれます。
3-2.周りの人は苦労話が好き
あなただったら、見た目が恰好良く、高学歴、家も裕福でお笑いの仕事だけで飯が食えている人と、見た目はいまいち、高卒、家もけっして裕福ではないけどお笑いの仕事だけで飯が食えている人、どちらを応援したいですか?
人は完璧なモノに憧れることはあっても好きになることはありません。
反対に何か欠点があることが、売れているお笑い芸人だとしても愛すべき存在、好感がもてる存在になります。
テレビ番組の場合は特に好感度が大切になってきます。
周りの人は苦労話が好きという例では、元ハロープロジェクトの平家みちよさんとモーニング娘。さんの話があります。
選考オーディションのグランプリに輝いたのは平家みちよさん、落選組によって結成されたのがモーニング娘。さんでした。
そんな経緯から結成されたモーニング娘。さんにはデビューシングルを5日間で5万枚を手売りしなければ即解散という条件が与えられ、見事5万枚を達成しました。この違いが「苦労のモーニング娘。」と「ゴリ押しの平家」という構図を生んだと解説しています。
5日間で5万枚を手売りしなければ即解散という過酷な苦労話があることで周りの人も「応援したい!」「頑張れ!」となり、その結果が助けたいという気持ちへと発展します。
こうした下積みもあり、モーニング娘。さんは今では誰もが知る国民的アイドルになりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
現状を抜け出すという強いモチベーションのため。お笑いのネタのため。助けてくれる人が出てくるため。こういった理由から、お笑い芸人にも下積みは必要となります。
平家みちよさんとモーニング娘。さんとの記事の中でも、「ハングリーさの違い」があったことに触れています。
下積み時代というのはただ年数を積み重ねれば良いというわけではなく、モーニング娘。さんのように、5日間で5万枚を手売りしなければ即解散というような誰にも負けないような濃い下積み時間を過ごす必要があります。
芸歴も長ければ良いというものでもありません。
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