漫画家のアシスタントになるには?
漫画家のアシスタントを経験したい!なりたい!という理由は様々あると思います。
- 漫画を描く仕事に関わっていたい
- アシスタントの仕事を知りたい
- 漫画家の元、画力をあげたい
そういった漫画家のアシスタントになりたい方に向けた内容となります。
漫画家アシスタントになるための求人募集の探し方から、仕事内容や給料について。また、連載漫画家のアシスタント経験をしていた方の一日について伺いました。
2.漫画家アシスタントの仕事内容とは
3.アシスタントがもらえる給料は?
4.週間連載漫画家のアシスタントに聞いてみた一日の流れ
5.漫画家アシスタントをする目的を明確にする理由とは?
最後に
1.漫画家のアシスタント募集を探し方
マッチングサービス
『ラブひな』『魔法先生ネギま!』で有名な漫画家、赤松健さんが管理人をされているマッチングサービス「GANMO(がんも)」です。
2012年から稼働して、現在では漫画業界の人から愛用されています。
求人サイト
Web上の求人サイトとして求人ボックスで検索できます。
また、Googleを開き、検索窓に「漫画 アシスタント 求人」と入力することで検索もできます。
SNS(Twitter)
現役の漫画家さんがTwitter上で募集していることもあります。
Twitterのアカウント作って、検索してみてどんな漫画家さんがアシスタント募集しているのか見てみるのもお勧めです。
Twitterは140文字の制限があるため、実際にアシスタントとして働き始める前に募集要項はしっかりと確認しておきましょう。
雑誌編集部のホームページ
少年ジャンプアシスタント募集ページ
ヤングジャンプアシスタント募集ページ
集英社がアシスタント募集しているページとなります。
講談社のDAYS NEO
講談社がアシスタント募集しているページとなります。
ジャンプ、マガジンといった有名雑誌でのアシスタント募集となるため、求められるレベルは高めとなります。
あなたの作品や実力を示すカットをアップして、声がかかるのを待ちましょう。
自分の力量を試したい!自分の画力を高めたいというアシスタント希望者には向いているサービスです。
専門学校のつながりや今までの人脈
専門学校に通っていた、過去に漫画家として編集部とつながりがある人は、アシスタント募集しているかどうか直接聞くことができます。
Webと比べるとアシスタント募集の数は少ないかもしれませんが、アシスタント募集を紹介してもらえるため、決定率は高くなります。
2.漫画家アシスタントの仕事内容とは
募集要項に記載されている内容はしっかりと確認しましょう。
募集要項とは全く違う内容で応募してくると、「このアシスタント希望者は、しっかりと確認しない人だな。仕事は任せられないな」と判断され落とされてしまいます。
今のあなたが戦力として何ができるのか?、考えておきましょう。
また、アシスタントになったら漫画を描くこと以外に、漫画家のアシスタントとして雑用をすることも必要になります。
ベタ、ホワイト、トーン貼り、効果線など
漫画に登場するキャラクターの顔は漫画家が描き、それ以外の背景やモブキャラ、効果などをアシスタントが担当します。
場所によってはアナログで描く仕事場もあれば、デジタルで描く仕事場もあります。
漫画家さんによって、アシスタントへの仕事の割り振り方は違いますが、あくまで仕事場だということを念頭に、漫画家さんが作品を仕上げるアシストできるよう現場では立ち振るまいましょう。
雑用
アシスタントの仕事として、漫画を描くこと以外に雑用を行う必要もあります。
漫画を描き上げるのに必要な道具を買いそろえることや、食事や栄養ドリンクを買いに行く、部屋の掃除を行うなど漫画家さんが作品を書き上げるために雑用も行います。
3.アシスタントがもらえる給料は?
日給制を取り入り入れている漫画家さんが多いです。(※日給制とは「1日働いてもらったら8千円支払います。」という仕組みです。)
漫画家さんの現場によって給料の仕組みは違い、中には時給制のところもありますが、多くの漫画家さんが日給制を取り入れている背景には、高い確率で残業が発生するといった理由があります。
アシスタント料として日給1万円前後の漫画家さんが多く、日給制のため8時間働いても10時間働いても同じ金額であるケースが多いです。
4.週刊連載漫画家のアシスタントに聞いてみた一日の流れ
ここで、実際に週刊連載漫画家のアシスタントとして働いた専門学生に聞いた仕事内容をお伝えしたいと思います。
【ある一日の流れ】
・10時頃に出社します。漫画家の先生の進み具合次第で仕事内容が変わるため、10時前に来るアシスタントもいれば10時過ぎに来るアシスタントもいました。
・漫画の先生から作業指示や、雑用を行うよう指示をもらいます。
・13時頃まで仕事を行い、1時間の昼休憩に入ります。気分転換したくて外食する人と、仕事場でコンビニのお弁当を食べて待ったりする人に分かれていました。
・漫画の進捗が良い日は大体9時間の仕事で帰宅となります。しかし、忙しい時にはそのまま22時頃まで仕事をすることもありました。
・私は専門学生だったため必ず22時には帰宅していましたが、先輩アシスタントさんは忙しい時期にはそのまま仕事場に泊まって作業をしていました。
週刊連載漫画家の仕事場に立ち合ってみて、「私にこの生活は無理だなぁ」と感じて今では一般のお仕事をしていますが、漫画家アシスタントを目指す人には『漫画家アシスタントをするにあたって目的を明確化しておくこと』をお勧めします。
5.漫画家アシスタントをする目的を明確にする理由とは?
実際に週刊連載している漫画家先生のアシスタントをやってみて感じたことは、アシスタントをやる理由は人それぞれだということです。
アシスタントをやりながら連載に向けて漫画を描き続けている人もいれば、漫画家として食べていくことは諦めて漫画家のアシスタントとして生活を送っている人もいました。
話を聞くと、中には連載を目指してアシスタントをしていたけど漫画家として売れることはなく、気づいた時には35歳に差し掛かり、今からでは一般の仕事はできないと痛む腰を抱えながら渋々アシスタントをやっている人もいました。
漫画家のアシスタントは先生が作品を作り上げるアシスト役です。仕事場は学校ではありません。
漫画家アシスタントをやっていても漫画家の先生が自ら漫画の描き方を教えてくれることはありません。
連載漫画家を目指すのであれば、仕事をしっかりとこなし、常に先生とのコミュニケーションを図り、先生の余裕がある時にあなた自身から話を伺ったり教えてもらったり行動を起こす必要があります。
目的がハッキリしないまま漫画家のアシスタントを行うと、ただ仕事場に向って漫画を描き、お金をもらい、あなた自身に何も残らないまま時間は流れていきます。
最後に
漫画家の先生がアシスタントを募集する理由は、作品を書き上げるという仕事を遂行するためです。
漫画家のアシスタントをしたからといって教えてもらえるわけではありません。
あなた自身の目的に向かってぜひ行動を起こし、有意義な時間にしていただきたいです。
もし、漫画家のアシスタントではなく一般の仕事にも興味がある、ちょっと話を聞いてみたいと思った方は一度無料相談会へお越しください。
アキュートでは、漫画家、アシスタント、専門学校卒業生、お笑い芸人、声優と一般のお仕事経験がない方に向けた『スクール型転職サービス』を行っています。
