漫画家にアシスタントは必要な存在
漫画家が魅力あふれるキャラクターの表情を描き、アシスタントは漫画家をフォローして魅力的な作品を作り上げるために背景やベタ、トーンなどを描きます。
漫画家とアシスタントが同じ部屋に机を並べて漫画を描き上げる、そんなイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、2020年にコロナが発生したことによって、リモート作業や在宅ワークの波がきています。
漫画業界も編集者と漫画家がSkypeやZOOMでリモート会議をするなど、在宅が当たり前になっています。
クリップスタジオペイントなどのデジタルソフトを使う漫画家も増え、データのやり取りをインターネットで完結させることもできます。
漫画家アシスタントも、デジタル化やリモートでの在宅作業が必須となってきています。
- 在宅で漫画家のアシスタントをしてみたい
- 漫画家のアシスタントを副業としてやろう
アシスタント希望者は、リモートでの在宅作業ができる環境になっているのか確認することをオススメします。
アシスタントになるには
アシスタント求人の探し方は、求人サイト、マッチングサービス、雑誌編集部の募集ページ、SNS等があります。
それぞれ特徴がありますが、どれを選ぶにおいても必ず守ってもらいたいことは、次の3つです。
- 挨拶やレスをキチンと返す
- 募集要項をしっかり読む
- 募集要項に沿って応募する
いくらリモートでの在宅となるからと言って、全て好き勝手に行って良いわけではありません。
アシスタントはあくまで漫画家のサポートをする立場なので、求人を出している漫画家の意向が第一です。
1.求人サイト
求人ボックスのサイトや、Google検索で「漫画 アシスタント 求人」等で検索することで探すことができます。
2.マッチングサービス
漫画家の赤松健さんが管理人代表をされている漫画家さんとアシスタントさんのマッチングサービス「GANMO(がんも)」です。
常時、複数のアシスタント求人が出ているため、自分に合いそうな募集内容を探すことが出来ます。
3.編集部のサイト
少年ジャンプのアシスタント募集ページになります。
あなたの漫画経験や実力を示すカットを数点アップし、紹介できる仕事場があればジャンプ編集部から連絡がもらえるというサービスです。
少年ジャンプのアシスタントということもあり、求められるレベルは高めとなります。
4.SNSやTwitter
Twitterで募集している人もいます。Twitterのアカウントを持っているのであれば、一つの方法としてオススメです。
例外:知り合いや過去の人脈
過去に漫画家として読み切りの経験がある人や、今も編集部とつながりがある人は直接アシスタント募集がないか聞くことができます。
●在宅での必要な環境や知識

1.ネット環境
リモートでの在宅作業を行う場合、ネット環境が整っていることが必須です。
SkypeやZOOMを接続し続けたまま作業を行う漫画家や、膨大な漫画原稿データの送受信をインターネット経由で行うこともあるため、つなぎ放題のネット環境を用意しておく必要があります。
また、仕事用とプライベート用のネット環境を分けている人は少ないと思います。
「プライベートでYouTubeを見ていて速度制限がかかってしまった、仕事できません。」では漫画家からアシスタントの仕事を振ってもらえなくなります。
ポケットWifiしか持っていないという方も、新しくつなぎ放題のインターネット環境を引き込むことをオススメします。
インターネット環境としては、30Mbps以上の速度が出ていることを確認しましょう。(あくまで目安なので30Mbps以上出ていないとダメということではありません。)
こちらのサイトから気軽に速度測定ができますのでご利用してみて下さい。
BNRスピードテスト
FAST
また、実家やレオパレスなどの集合住宅に住んでいる場合も速度を図っておくことが必須です。
2.パソコン環境
クリップスタジオペイントやフォトショップのバージョンはなるべく最新にしましょう。
漫画家の使用している環境よりもあまりにバージョンが古い場合に不都合が発生する可能性があります。
また、在宅の場合はネットを介してのやり取りがメインとなるため、SkypeやZOOM、dropboxの使い方を一度でも試しておくことをオススメします。
SkypeやZOOMであれば、友達とテレビ電話を一度でも実施しておきましょう。
dropboxであれば、無料プランを実際に使ってみて、ファイルのアップロード方法やファイルのダウンロード方法を知っておくことでスムーズに漫画アシスタントの仕事ができるようになります。
在宅アシスタントの給料面
在宅での漫画アシスタントの給料体型は時給制、日給制、出来高制と漫画家に応じて様々です。
時給制、日給制の仕事場であれば、SkypeやZOOMを接続し続けたまま作画を行う漫画家もいます。常時接続することでアシスタントから何か質問があればいつでも相談できる環境を用意している漫画家もいます。
出来高制であれば、1ページあたり7000円。ただし、作業量に応じて、2000円~10000円に変動するケースもあります。
また、1ページあたりのコマ数によっては、1コマだけの依頼もあるためその分安くなります。
給料は大切なことなので、募集要項はしっかりと読みましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
あなたの自宅環境が在宅作業に耐えられる環境なのかイメージが湧きましたでしょうか。
イメージが湧いたら次は求人への応募となりますが、仕事を紹介しているのは漫画家側なので、いくら在宅でアシスタント作業が出来るからといって、全て自由にできるということではありません。
求人を出している漫画家の募集要項をしっかりと読み、きちんと連絡や返答を返して初めて仕事をもらうことができます。
ネットを介してのやり取りだからこそ、メールの文面をしっかりと書き、「この人なら任せて大丈夫そうだな」と漫画家に思ってもらえるようにしましょう。
副業や漫画家アシスタントとして活動しているけど、給料面が心配。これから先ずっと漫画家アシスタントで続けていくことに不安があるという人はスクール型転職サービス「ワークライフなび」も合わせて見てみてはいかがでしょうか?
元漫画家、元声優、元お笑い芸人、専門学校卒業生などが実務とカリキュラムでセカンドキャリアを築いています。
