声優になりました。待っていたのは壮絶な体験でした。Part2

声優を目指して鬱になりました

専門学校での人間関係から鬱になってしまってから鬱脱却まで

株式会社アキュート執行役員のToritaです。

前回に引き続き、いわゆる「業界の闇」を垣間見れる、闇度80%のゴツイ経験をしたKさんのインタビュー記事のPart2です。

今回は声優の専門学校で人間関係から鬱を初年度に発症してしまったKさんの鬱脱却と、卒業までを記事に致します。

本気で人とぶつかることが出来た、舞台公演準備

声優を目指して鬱になりました

T:
いつ頃鬱から脱却できましたか?また、それは何かきっかけがありましたか?

K:
鬱になってからは惰性で生きていたので、毎日気持ちの整理がついていない状況でした。何のために生きているかもわからない感じというか。
ただ、役を演じている時だけはそういった感覚から解放されることが出来たんです。それがあったから専門学校に通い続けることが出来たんだと思います。
そして、初年の年度末に進級公演の名目で舞台があるのですが、鬱を脱したのはそれがきっかけでした。

T:
それは楽しかったからですか?

K:
むしろ逆だと思います。なんか死にそうでした(笑)
確かに鬱になってから、その頃毎日死にたかったり、自殺の方法を気づいたら調べていた時期でしたが。
演出家の先生が正面からぶつかってきてれる先生で、舞台の準備が大詰めになる頃、初めて本気で意地の張り合いで喧嘩したり、大泣きしたりという事があって、それによってつながった人、縁が切れた人が出てきました。この経験をきっかけで鬱がなくなったんだと思います。
それ以降も嫌な事とかはあったりしましたが、そこまで気持ちが落ちるようなことはありませんでしたね。

T:
それはインパクトのある出来事でしたね!
二年次には学内オーディションなどもあったと思いますが、その辺の事も伺えますか?

K:
学内オーディションについては、9月頃に学校内で事務所さんをお招きして舞台公演を行います。その翌日に事務所さん毎のブースを校内に設けて、今度は生徒さんがそこを回るというものがありました。さらにその2か月後に公開オーディションを実施しました。そこでは公演ではなく自己PRなどを行うものなのですが。
そしてまた校内に事務所さんのブースが設けられて、生徒が訪問し最終選考が行われ、年末には選考の結果が発表されるという流れだったんですが、私の場合は6社からオファーを頂くことが出来ました。

事務所所属後も、まともなオーディションは年間2本という現実

声優を目指して鬱になりました

T:
6社からオファーですか。すごいですね!これで晴れて事務所の所属になれたわけですね?

K:
最終的には6社の中から1社に選ぶことになるのですが、私はその中からS社に所属する事に決めました。
オファーは預かり所属というもので、正所属、準所属、預かり所属とある中で、クラスとしては一番下の預かり所属ではありますが、正所属となった時に賃金補償があったりと条件が良かったというのがあります。
事務所を決めたらオファーへの返答をして、もう一度校内でマネージャーさんと面接を行いました。
そして、3月の入所説明の資料を受け取って、指定日に事務所へ伺って所属の手続きを行う流れです。

T:
事務所に入ってからの所感、入所をしてから行った事など教えてください。

K:
専門学校の時に周りの人の温度感が低かったのですが、事務所では違うのかなと思っていましたが、正直あまり変わらないなと感じましたね。
入所してからは3か月間ひたすら基礎練習と筋トレを行っていました。
事務所の仕組みとして、3ヵ月に一回クラスアップの為の査定があり、レッスンを日々受けながら査定でしっかり実績を出せるように頑張るという感じです。
あと年度末に事務所の社長主催の舞台があるので、それの出演も査定に関わっています。
レッスン料は月3万円程度かかるので、それを毎月払っていく形です。

T:
入所後に仕事のオーディションなどは受けられましたか?

K:
ありましたが、ほとんどバイトみたいなものが多かったですね。小売店での商品PRのためのサンプリングの仕事とかそんな感じの内容で、私がこの事務所に所属した期間は最終的には1年半という期間だったのですが、所属期間中に2回だけ有名アニメのキャラクターなどのまともなオーディションがありましたね。

T:
1年半所属されていて強く記憶に残っていることは何でしたか?

K:
2つあるんですが、まず一つ目は、年度末の公演で出演した人がクラスアップしたりするのですが、クラスアップを出来た人たちは公演のチケットノルマをクリアできた人たちだけでした。(笑)
結局、実力というよりも、売り上げが作れるかってところが大事なんだなと、そういう部分が見えました。
あともう一つは、唯一現場の事を話してくれる事務所の方が途中で辞められてしまったんですが、それは私たち所属の人間には大きな出来事でした。
どうやら退所の理由がポジティブなものじゃなかったみたいで、それも引っかかる事ではありました。

T:
色々と現実を見ることが出来たと。(笑)
ありがとうございます。次回ではS社退所後のストーリーを伺っていきますね。

次回、【闇度MAX】新事務所立ち上げという危険な誘い。その先に待っていたのはまさに人を「食い物」にする世界に触れていきます。

【前回の記事:声優になりました。待っていたのは壮絶な体験でした。Part1】声優を目指し専門学校に入り人間関係で鬱になった経験

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