芥川賞作品の印税はいくら?過去10年分を発行部数から比較!

芥川賞と発行部数と印税額

ピース又吉さんの芥川賞受賞作品「火花」の印税は?

芥川賞作品は?と多くの人に質問すると、ピース又吉直樹さん『火花』があげられると思います。

『火花』の累計発行部数は単行本が253万部、文庫本が30万部とも言われており、印税額を計算すると、

単行本
2,530,000万部 × 1,200円 × 10% = 約3憶300万円
文庫本
300,000万部 × 600円 × 10% = 1,800万円

合計
3憶2,100万円 となります。

ピース又吉直樹さんと同じタイミングで芥川賞を受賞された羽田圭介さんの『スクラップ・アンド・ビルド』も、羽田さんのメディア露出により知っている方も多いと思います。

『スクラップ・アンド・ビルド』は、単行本の発行部数が21万部と言われており、

210,000 × 1,200円 × 10% = 2,520万円

となります。

100万部の発行部数となれば、1憶円以上の印税が見込まれるという夢のある話ですが、近年の芥川賞受賞作家さんの発行部数はどれくらいなのでしょうか?

 

 

芥川賞作品の発行部数と印税額

芥川賞と発行部数と印税額
芥川賞(正式:芥川龍之介賞)は、純文学作品を創り出したの新人作家に与えられる文学賞で、年に2回受賞式が行われています。

ピース又吉直樹さんが受賞されたのは2015年の上半期となります。

ここでは過去10回分の芥川賞作品の発行部数と印税額を見ていきたいと思います。

芥川賞 過去10年の受賞歴と印税額

受賞年度 作品名 発行部数 印税額
第154回(2015年下) 滝口悠生『死んでいない者』

本谷有希子『異類婚姻譚』

13.5万部

1,755万円

第155回(2016年上) 村田沙耶香『コンビニ人間』 62.5万部 8,125万円
第156回(2016年下) 山下澄人『しんせかい』 5.8万数 928万円
第157回(2017年上) 沼田真佑『影裏』 7.3万部 730万円
第158回(2017年下) 石井遊佳『百年泥』

若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』

4万部

50.7万部

480万円

6,084万円

第159回(2018年上) 高橋弘希『送り火』 5.5万数 770万円
第160回(2018年下) 上田岳弘『ニムロッド』

町屋良平『1R(ラウンド)1分34秒』

5万部

4万部

750万円

480万円

第161回(2019年上) 今村夏子『むらさきのスカートの女』 10万部 1,300万円
第162回(2019年下) 古川真人『背高泡立草』 5.4万部 756万円
第163回(2020年上) 高山羽根子『首里の馬』

遠野遥『破局』

4万部

5万部

500万円

700万円

【参考情報】
直木賞、芥川賞 受賞作一覧

いかがでしたでしょうか?

単行本の価格は作品によって1,000円であったり1,500であったりするため、多少前後しますが、10万部を超える作品が意外と少ない印象ではないでしょうか。

羽田圭介さんの『スクラップ・アンド・ビルド』のように、10万部を超えてくる作品は、過去10回の芥川賞では本谷有希子さんの『異類婚姻譚』、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』62.5万部、若竹千佐子さんの『おらおらでひとりいぐも』50.7万部の3作品でした。

芥川賞作品の平均値印税額は?

芥川賞と発行部数と印税額
過去10年分の芥川賞受賞作品の平均印税額は、

1,796万円

となりました。

何千万円という印税額の方もいれば、数百万円という印税額の方もいるので、受賞者どれくらいの印税額をもらえるかは、発行部数に関わってきます。

作品を生み出すうえで、お金が全てではないですが、発行部数が少ないともらえる印税額も少なくなってしまうため、その後も継続してすばらしい作品を生み出せるかに影響してくるかもしれません。

芥川賞に限らず、様々な文学賞をメディアが取り上げることによって注目度があがり、多くの方に素晴らしい作品が届けられ、その結果として作者により多くの印税が届けられ、良質な作品が世に生み出されることが望ましいです。

原稿料の話

芥川賞と発行部数と印税額
小説家の普段の収入源は原稿料になります。

雑誌などに作品が連載、または掲載されると原稿料が支払われます。一般的に原稿用紙一枚(400文字)に対して金額が決まります。

羽田圭介さんは、デビューした時の原稿料が400字300円だったのが年々あがり、10年で4,000円になった、と会見で話していました。

知名度によって原稿料は変わってきますが、原稿料の平均としては、1枚あたりで2,000円~5,000円くらいとなります。

今でこそ有名な作家さんも原稿料300円というところからスタートしています。芥川賞を受賞して有名になり、作品が売れるようになれば小説家一本で食べていくことができます。

ピース又吉直樹さんのように憶という金額を稼ぐのは本当に一握り、数十年に一人となります。

何も考えず小説家だけを突き進んでしまうと、10年後、20年後にいざ社会で働こうとしても大きなハンデがあるため厳しい状況になります。

一生小説家として追い続ける!売れなくても構わない!という気概のある人はぜひ突き進んでほしいと思います。

お金や生活を考えた時に心配だ、不安だと言う人は、ピース又吉直樹さんのように芸人をやりながら小説を書く。のように、社会人として働きながら小説を書く。という道もあるのかもしれません。

 

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