役者向け演劇ワークショップを受ける前に準備しておこう
役者をされている方、もしくは役者を目指している方であれば、一度は”ワークショップ”という言葉を目にしたことがあるのではないでしょうか。
今回はそんなワークショップに参加しようとお考えの方に向けた内容となっております!
ワークショップを受けるのであればあなたの時間を費やします。
場合によっては、時間だけではなく費用がかかる場合もあるため、何も考えずにワークショップを受講していてはもったいないです。
人は筋トレを行う時もイメージトレーニングして行うことで効果を高めることが実証されています。
イメージトレーニングが筋トレの効果を高める~その科学的根拠を知っておこう
演技をするため身体を動かす役者も事前に準備し、イメージトレーニングしておくことでワークショップから得られる効果が増加します。
ワークショップを受けると決めてから当日を迎えるまでに3点を考えておきましょう。
演技を自らが学ぶ場であると考える
そもそもワークショップとは、『参加者が自発的に作業や発言を行える環境が整った場において、学びや創造、問題解決やトレーニングすること(略)』とされています。
「ワークショップ」(ウィキペディア(Wikipedia))より
人は情報を取り入れるインプットと、取り入れた情報を発信するアウトプットを繰り返すことで記憶力や技術が身体に染みつき自己成長することができます。
今のあなたが持っていない考えをインプットし、その場でアウトプットすることができるワークショップは演技力を向上する最適な空間と言えます。
しかし、ここで大切になってくる考えが『自ら学ぶ場である』ということです。
役者の本質は”演じる”ことです。
演じるとは、映画やCM、ドラマといったその世界の中に存在している役になりきることなので、ある意味そこにあなたの意思は必要ありません。
ワークショップでは学びに行っているため、何も考えず講師の指導通りに身体を動かしている人も見受けられます。
それではせっかくのワークショップから学ぶことができません。
そのワークショップで演じる役のセリフに込められた想いや背景を考える必要があります。また、ワークショップの講師の方が何を考えそのように指導しているのか考えることが大切です。
小学生の頃は先生に言われるままに国語や算数を問いていたと思いますが、それでは役者は務まりません
演技という答えのない問題から自ら考え、最適解を導きださなければいけません。
正解が一つとは思わない
演技に答えはありません。
つまり、演技の正解も一つではないということです。
監督や講師それぞれが演技の方向性やイメージを持ってはいますが、答えを持っているわけではありません。
あなたが演技を魅せることで、「それ!それ!良いね!」と監督の想像を超える演技を提供することが出来るかもしれません。
また、反対に「う~ん、まぁOK」のように監督のイメージより低い演技を提供することもあり得ます。
答えがない中でもあなたは監督や講師のイメージしている最適解に近づくための演技をしなければいけません。
「監督や講師の言っていることが答えなんだ」と正解は一つと考えて演技をしているようでは言われたことしかできない役者なんだ、と思われてしまします。(ただし、監督や講師の意図から外れすぎても指摘を受けます)
正解は一つではないことを念頭に置き、相手の想い描く答えは何なのかを考え続けながらワークショップを受けることが、あなたの思考の幅を広げてくれます。
自分がどういう役者になりたいのか考える
ワークショップ当日を迎える前に、できることなら常日頃から自分がどういう役者になりたいのか考えておきましょう。
あなたが目指す役者の方向性を考えておかないと、「今日のワークショップは良かったな」のような、浅い感想で終わってしまいます。
例えばミュージカルで活躍する役者が、あなたの目指すべき役者像であったとすると、「今日のワークショップの前半は基礎向上に今後も役に立つから帰ってからもやろう。後半はあの言い回しは参考にさせてもらおう。」のように、振り返る内容が深くなります。
自分が目指すべきゴールがどこなのかを常に考えて行動することがあなたのより大きな成長につながります。
目指すべき役者像を持って行動していると、あなたに合ったワークショップが飛び込んできます。
これは何も不思議なことではなく、『引き寄せの法則』という成功法則からきています。
好きな人ができると自然とそちらを見てしまうように、人は意識すると自然とそっちに目線が向かいます。
例えば、独身の頃は街中で遊ぶ子供を全く気にしてなかったけど、結婚して子供を考えるようになった人が街中の子供を目で追うようになった。
このように、人は意識すると自然と行動が変わってきます。
あなたの目指すべき役者像を決めることで、自然とあなたに関連しそうなワークショップが目に止まるようになることや、普段の言動でも変化が現れ、周りの人に話す内容が変わってくることもあります。
その結果、あなたに合ったワークショップが飛び込んでくるということになります。
最後に
「何も考えずにワークショップに行ってはもったいない!」です。
確かにワークショップは講師から教えてもらう場です。
しかし、何も考えずワークショップに参加してしまうと、ただ講師の言うとおりに演技をし、ワークショップが終わり「あぁ、良かったな」という充実感だけで終わってしまい、あなたの身にならない結果となってしまいます。
普段から、自らが考えて学ぶべきだと考えて行動することや、自分がどういった役者になりたいのかを考えておくことが様々な面でプラスにつながります。
日々の意識の変化が新しい行動につながり、行動から新しい結果を生み出し、そうすることで役者としての人生も変わってきます。
ぜひワークショップを受ける時は今回紹介した3点を事前に考えてから参加してみて下さい。
アキュートでは、このままずっと役者を続けていくのは将来が不安。30歳を迎えて結婚を考えているといった、一般職を考えている役者さんに向けた無料相談を随時開催しています。
一人で考えているけど不安、誰かに相談してみたいといった方、お待ちしております。
